「竹鶴政孝とウイスキー」 ニッカウヰスキー代表取締役社長 中川圭一氏

 第134回しもつけ21フォーラム7月例会(下野新聞社主催)が15日、宇都宮市上大曽町のホテル東日本宇都宮で開かれ、ニッカウヰスキー代表取締役社長の中川圭一(なかがわけいいち)氏が「竹鶴政孝(たけつるまさたか)とウイスキー」と題して講演した。

 同社は1934年に設立、ことし創業80周年と創業者竹鶴氏生誕120周年を迎えた。さくら市など国内7カ所、英国1カ所に製造施設を持つ。

 栃木工場長を4年間務めた中川氏は、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴氏について「理想のウイスキーづくりに生涯をささげた」と説明。「本物のウイスキーを日本人に飲んでもらいたい」との信念で24歳で単身渡英し、苦労して本場の技術を持ち帰ったエピソードを披露した。

 竹鶴ブランドは近年、世界の酒類品評会で最高賞を6度受賞するなど「日本のウイスキーの評価は大きく変わってきた」と指摘。

 縮小傾向にあった国内市場も2007年以降、右肩上がりで推移し、今後は最大の消費国インドや中国への輸出拡大を目指すとした上で「品質へのこだわり、パイオニア精神、ウイスキーづくりに欠かせない自然を尊重する気持ちは脈々と受け継がれている。今後は企業ブランド、商品ブランドをきちんと確立することが重要」と強調した。

 中川氏は55年東京都生まれ。79年に東京大農学部卒業後、ニッカウヰスキー入社。仙台工場長などを経て10年、社長に就任した。