「わが国の経済・財政・金融の現状と課題」 財務省関東財務局長 居戸利明氏

第106回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が8日、宇都宮市のホテル東日本宇都宮で開かれ、財務省関東財務局長の居戸利明氏(55)が「わが国の経済・財政・金融の現状と課題」をテーマに講演した。

居戸氏は国の2012年度一般会計当初予算案にふれ、「最も予算を使っているのが社会保障。根本的にどのようにし、財源をどう確保するのかが一番の課題だ」と述べた。

さらに2月に閣議決定した「社会保障・税一体改革大綱」の背景として、少子高齢化や雇用環境の変化、経済成長の停滞などを指摘。「世の中の構造が変わっている。持続可能な信頼できる制度を確立し、将来の不安を取り除くことで、所得や貯蓄が消費に回る経済成長の好循環が期待される」などと話した。

公平負担や安定した財源確保の観点から、消費税率の引き上げを柱にしている理由を説明し「問題意識を共有し、関心を持ってほしい」と理解を求めた。

また、日本経済の現状や見通しについて、リスク要因はあるが回復基調にあるなどと分析。「栃木県の産業構成比に占める製造業の割合は全国4位。第2次産業の集積や、バランスの取れた産業構造をうまく生かしてほしい」と呼び掛けた。

居戸氏は京都府出身。金融庁総務企画局審議官などを歴任し、昨年7月から現職。