「豊かで安心、たしかな未来へ~完全デジタル時代の公共放送~」 日本放送協会(NHK)副会長 小野直路氏

第110回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が12日、宇都宮市のホテル東日本宇都宮で開かれ、日本放送協会(NHK)副会長の小野直路氏(64)が「豊かで安心、たしかな未来へ~完全デジタル時代の公共放送~」と題して講演した。

本年度からスタートした経営計画の重点目標の一つ、安全・安心を守る公共放送の機能強化に触れた小野氏は「東日本大震災は私どもにとっても大きな試練だった。どう取り組み、何が足りなかったのか、日々検討を重ねている」と述べ、NHK渋谷の放送センターの機能停止も想定し、周辺の拠点や大阪局の機能強化に取り組み始めたことを明らかにした。

次世代の放送について、通信の機能を結合させたサービスの実用例のほか、スーパーハイビジョンを用いてロンドン五輪のパブリックビューイングを計画していることを紹介。「放送を新しいものに切り開いていくこともNHKの大きな役割の一つ」とした。

4月に始まった県域放送では、5月の県東部の竜巻災害を例に挙げ、「きめ細かく情報が出せた。災害報道などの拠点として活躍できることに大きな意味がある」と強調。「視聴者の皆さんがどんなことを期待しているかに耳を澄ませ、災害報道や地域放送など、役に立つ放送にしっかりと取り組んでいきたい」と述べた。