「日本の大学に求められている課題の解決をめざして」 日本大学総長 大塚吉兵衛氏

第114回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が14日、宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、日本大学総長の大塚吉兵衛氏=宇都宮市在住=が「日本の大学に求められている課題の解決をめざして」と題して講演した。

少子化と競争激化の影響を受けて、定員割れに悩む大学も多い中、大塚氏は「大学として個性を発揮し、社会のニーズに対応した学生の輩出、教育の質の保証が、社会的に求められている」と強調した。

「大学乱立」を指摘し、3大学新設に待ったをかけようとした田中真紀子文部科学相に対して「大学設置に対する文科省のやり方を知らなかったのでは。完全に勘違いだ」と批判。「最終審査までに建物を作り、指導者を雇用するなど、2、3年前から準備をしている。すぐに審査方針を変えられるものではない」と述べた。

大学中退者の増加について「入学後、新しい環境や仲間に溶け込めない学生がいる」と指摘。背景に子ども時代からの体験不足を挙げ「患者の顔を見て話せない医師もいる。コミュニケーション能力を高めるトレーニングもしていかなくてはいけない」と述べた。

大塚氏は同大専任講師、助教授、教授を経て2011年から総長。関東大学ラグビーフットボール連盟会長も務める。最後に「日大にとっては箱根(駅伝)に出場できないというのが、最も大変な事態でつらいこと。来年は(2年ぶりに)出られる」と会場の笑いを誘った。