「エネルギーセキュリティー・低炭素社会に貢献する天然ガス」 東京ガス取締役会長 鳥原光憲氏

第97回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が7日、宇都宮市のホテル東日本宇都宮で開かれ、東京ガス取締役会長の鳥原光憲氏(68)が「エネルギーセキュリティー・低炭素社会に貢献する天然ガス」と題して講演した。

東日本大震災による福島第1原発事故の影響について「(原子力を)補完するのが中長期的には化石エネルギーで、その中でも天然ガスが主体となる。太陽光など再生可能エネルギーは供給が不安定で、コスト面の制約もある」と見通した。

今後のエネルギー政策について「いっそうセキュリティー重視の観点が重要になる」と指摘。現在の大規模集中型システムへの過度依存ではなく、自家発電の普及などによる小規模分散型システムとの相互補完が求められる、とした。

石油、石炭、自然エネルギーとの比較で「環境や安定供給の面で、天然ガスが最もバランスがとれたエネルギーと評価されている」と強調。輸入元がアジア太平洋地域に分散している点や、石油に比べ確認埋蔵量が多いことも利点として挙げた。一方で資源ナショナリズムが強まっているとし、国が資源外交を積極的に進めることを求めた。

東京ガスが茨城・日立港区に建設準備を進め、2015年に稼働開始予定の液化天然ガス(LNG)受け入れ基地についても触れ「日立−真岡間のパイプラインがつながれば、北関東への供給体制が盤石になる。各工業団地のニーズに十分お応えできる体制を、できるだけ早く構築したい」とした。