「仏教哲学『自利利他』の経営理念と顧客の視点に立ったイノベーション」 TKC代表取締役会長 飯塚真玄氏

第98回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が5日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、TKC代表取締役会長の飯塚真玄氏(68)が「仏教哲学『自利利他』の経営理念と顧客の視点に立ったイノベーション」と題して講演した。

飯塚氏は、父の故毅氏が創業に至った経緯、7年間にわたる国税庁との「飯塚事件」を紹介。「租税正義の担い手は税理士であり、税理士を支援する会社と位置づけスタートした経緯がある」と説明した。

自利利他は、毅氏が30数年にわたり師事した雲巌寺(大田原市)の故植木義雄老師から贈られた墨跡「自利々他の行に励む」に由来。解釈は諸説あるが、毅氏が最澄の解釈を信じ、社是「自利トハ利他ヲイフ」、経営理念「顧客への貢献(お客様の繁栄は、私たちの喜びです)」につながった。

1971年にTKC全国会を結成し、考え方を具現化。飯塚氏は「お客さんがTKCにやってほしいことをやる構造に変えていった。顧客の視点に立ったイノベーションにつながっている」と強調した。

同社にとってのイノベーションのもとは、法律制度、社会制度の変化、IT(情報技術)業界の技術革新、顧客の価値観の変化とし、「情報収集に怠りがないよう幹部教育をやっている」と話した。