「日本『再創造』−プラチナ社会の実現に向けて−」 三菱総合研究所理事長 小宮山宏氏

第100回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が1日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏(66)が「日本『再創造』−プラチナ社会の実現に向けて−」と題して講演した。

世界各国の乗用車保有台数や、日本国内の総住宅数、世帯数の推移などから「人工物は飽和状態にある」と説明。供給増による経済成長を重視した20世紀型のモデルに対し、効率化によりエネルギー・資源の消費を減らすことで、成長を図る21世紀型のスタイルへの転換が必要とした。

二酸化炭素の排出削減について「日本は乾いたぞうきんじゃない」と指摘。ものづくり以外の家庭、オフィス、輸送の分野に削減の余地があるとし「これらの分野でいいモノを作り、世界に売る戦略が必要」と展望した。

自らヒートポンプや、高断熱、太陽電池などを取り入れたエコハウスを建てた経験を紹介しながら「省エネは回収できる投資」と強調。自然エネルギーのフル活用、省エネにより2050年までにエネルギー自給率を実質70%にできるとした。

最後に「衣食住が満ちた後、何がほしいか」と提起し、エコロジーや高齢者の社会参画などを通じ活力ある社会を目指す、持論の「プラチナ社会」の重要性を主張した。

講演終了後、100回記念のパーティーが開かれた。