「JTグローバル化の軌跡」 日本たばこ産業(JT)副社長 小泉光臣氏

第102回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)が9日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、日本たばこ産業(JT)副社長の小泉光臣氏(54)が「JTグローバル化の軌跡」と題して講演した。

1985年の専売公社民営化、たばこの輸入自由化で競争にさらされた同社。小泉氏は海外進出のきっかけについて、「自由化10年後にたばこ事業はピークを迎えるとみていた。国内のみの市場では成長に限界があり、グローバル化は必然的だった」と振り返った。

民営化前の84年に輸出中心のビジネスを始め、92年に英国のたばこ会社を買収したことも紹介。数年で200億本の輸出を実現したが、同社はその後の成長は多大な投資と時間が伴うと判断。スケールメリットによる競争力アップなどを図るため、99年にM&A(合併・買収)で米国のたばこメーカー「RJRI」社を買収したという。

同社は「キャメル」などブランドたばこで知られたメーカー。小泉氏は「世界トップ5のブランドのうち3つを手に入れ、有能な人材、成長のための時間も獲得できた」などと成果を挙げた。

その一方で工場閉鎖など組織の再構築も進めてきたことを示し、「グローバル化は自律的成長が基本で、M&Aは手法の一つ。まず企業努力を図ることが前提だ」と強調した。