「どうなるプロ野球~その内幕と展望~」 プロ野球・パシフィック野球連盟会長 小池唯夫氏
下野新聞社などが主催する第二十一回「しもつけ21フォーラム」十二月例会が十五日、宇都宮市の宇都宮グランドホテルで開かれ、足利市出身でプロ野球・パシフィック野球連盟会長の小池唯夫氏が、「どうなるプロ野球~その内幕と展望~」をテーマに講演した。

小池氏は、最初にプロ野球界が大きく揺れ動いた一年間を振り返り、「積年の問題もあり、七十周年を迎え転換期となった」と総括。一方で「一般のファンが分からなかったことについて情報公開できた。一連の騒動がいい方向につながれば」と期待感をのぞかせた。

近鉄、オリックスの合併については、近鉄の年間四十億円の赤字が根底にあったことを紹介。経緯を説明しながら、「かつてオーナーは(赤字を)宣伝広告費という感覚でやってきた。しかし今は会計基準が変化し、黒字を出すために相当な構造改革が必要になっている」と、球団経営が難しくなっている現状を明らかにした。

楽天の新規参入、ソフトバンクのダイエー買収では、「鉄道、マスコミが中心だった球団経営にインターネット関連企業が入ってきた。今は時代の変わり目」とした上で、両者の新しい発想に期待。「プロ野球も様変わりするのではないか」とした。

フリーエージェント(FA)制度については、年俸高騰の一因となっている現状を挙げ、「FAした大物より、それ以外の若手の活躍が目立つ。ただ金を掛けるだけでは駄目」と一蹴(いっしゅう)。また歴代優勝監督の特徴を挙げながら「優勝する監督は人の使い方がうまい」とした。

小池氏は一九三二年、足利市生まれ。早大政経学部卒。毎日新聞社東京本社編集局長などを経て社長、会長を歴任。二〇〇一年から現職。