「日本の都市ガス事業と天然ガス」 東京ガス副会長 上原英治氏

下野新聞社などが主催する第十九回しもつけ21フォーラムが二十日、宇都宮市内のホテルで開かれ、東京ガスの上原英治副会長が「日本の都市ガス事業と天然ガス」と題して講演した。上原副会長は天然ガス普及拡大に向けた課題として、安定供給と天然ガス利用分野の開拓を挙げた。

上原副会長は、全国のガス販売量が二〇〇三年までの三十三年間で六・五倍に増加した経緯を紹介。一方、一次エネルギー供給に占める天然ガスの割合について「日本は14%。24、25%の米国、欧州に比べ、まだまだウエートが小さい」と指摘した。

確認埋蔵量について、中東の占める割合が大きい石油に対し、天然ガスは中東や旧ソ連、アジア・大洋州など各地域に分散していると説明。「石油の場合、輸入の八割ぐらいは中東から。液化天然ガス(LNG)輸入は東南アジアが中心で、中東からは23%ぐらいだ」として、天然ガス供給の安定性を強調した。

天然ガス利用分野の開拓では、都市ガスから取り出した水素を酸素と反応させ発電する燃料電池の開発に力を入れていることを紹介。「家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)を来年二月ごろから発売するが、耐久性とコストの問題もあり、二〇〇八年から一〇年ぐらいに本格的な普及にかかりたい」とした。