「長期的価値創造に向けて」 日産自動車社長 カルロス・ゴーン氏

下野新聞社や県経済同友会などが共催する「しもつけ21フォーラム」が四日、宇都宮市の県総合文化センターで開かれ、日産自動車社長のカルロス・ゴーン氏が「長期的価値創造に向けて」と題し講演した。ゴーン氏は会場を埋めた約千三百人の企業経営者らを前に、経営危機から脱出し、最高益を更新する企業に変身させた成功の秘訣(ひけつ)などを語った。

ゴーン氏は、商品である車の最終的な目標として「お客さまにとって価値あるものの創造」を掲げた。さらに、株主は組織の透明性や魅力ある配当を求め、従業員もやりがいがある職場などを求めている中で、「私たちは長期的価値を可能にする行動、プロセスを目指している」と強調した。

資本提携先のフランスのルノーから派遣されたゴーン氏は、経営破たん寸前だった日産を復活させた。二〇〇四年度までの中期計画「日産180」では、三つの目標のうち、営業利益率8%の達成と有利子負債の解消を前倒しで達成している。

ゴーン氏は「成功の要因はシンプルなプランと、この情報を分かち合い全員で実現しようというモチベーションだ」とした上で、計画の成否における経営者の責任も指摘。「経営者の最も重要なポイントは結果を出すこと。そのためにリーダーが存在する。そして社員の創造で、モチベーションを向上させること。これは企業の経営者全員に当てはまること」とアドバイスした。

県内に生産拠点を構えていることにも触れ、「地域にとって日産の成長は重要。雇用創出や部品調達は、栃木県の経済に寄与することになる」とアピールした。