「地球環境への取り組み」 王子製紙社長 鈴木正一郎氏

下野新聞社主催の第十三回しもつけ21フォーラムが十五日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、王子製紙の鈴木正一郎社長が「地球環境への取り組み」と題し、講演した。

日本は二酸化炭素などの温室効果ガスを一九九〇年のレベルから、二〇〇八−一二年に6%削減することが京都議定書で義務付けられている。これについて、鈴木氏は、米国など排出量の多い国が批准していないことや、経済停滞などで余裕がある国が多いことを挙げ、「不公平ではないか」と指摘した。

王子製紙単独では、一九九〇年に排出した二酸化炭素の総量は六百八十二万トンだったが、〇二年には六百五十四万トンにまで減少させた。鈴木氏は「さらに現在、三百五十億円を投資し、化石エネルギーのボイラーをバイオマスボイラーに転換している。既に四基中、二基が稼働している」と、一層の削減に努力する考えを示した。

その上で、導入が検討されている温暖化対策税が多額になることに触れ、「負担を産業界に押しつけるのはよくない。税の取り方を議論しなければならない」と訴えた。

一方、環境問題への取り組みとコストダウンについて、自社の例を挙げながら「これはともに重要。環境と調和しなければ企業は生きていけないし、環境の問題に努力しながらコスト的にも競争力ある企業をつくることは可能だ」との見方を示した。