「経営改革の成功と失敗~働き方改革~」 リコー取締役専務執行役員兼最高財務責任者(CFO) 松石秀隆氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)7月例会が24日、宇都宮市内で開かれ、リコー取締役専務執行役員兼最高財務責任者(CFO)松石秀隆(まついしひでたか)氏(61)が「経営改革の成功と失敗~働き方改革~」と題して講演した。

 松石氏は販売・サービスのリコージャパン社長時代の改革を紹介した。社員約3千人の面接を通し、課題として浮かんだスピード感や顧客接点量などの点で改革に取り組んだ。

 人事評価では「人に優しく、仕事に厳しい人事制度」を掲げ、育児・介護などを支援した。一方「業務にはチャレンジを求め、成果により賞与に最大8倍の差をつけた。優秀な人材ほど辞めなくなった」と話す。

 働き方改革ではペーパーレス化や会議の持ち方、IT環境などを変え、同時に業務プロセスも見直した。大手顧客の担当者は事務所を行き来するだけの時間を顧客訪問の時間に充てるため、自宅からの「直行直帰」も推進した。

 「社員が飲食店で何度もパソコンを使っているのでクレームも受けた」との“失敗談”を交えながら、残業が減る一方、生産性が1・5倍向上し、業績も上がったことも紹介した。「経営改革は何事もゼロベースで取り組み、改革の背景、狙いを徹底させることが重要」と訴えた。