「『選ばれるとちぎ』を目指して」 栃木県知事 福田富一氏

 福田富一(ふくだとみかず)知事は10日、宇都宮市内で開かれた「しもつけ21フォーラム」(下野新聞社主催)1月例会で講演し、2018年度に高校生など若者向けの県版技能五輪を創設する考えを表明した。17年秋の「技能五輪全国大会」の成功を受け、ものづくり産業の振興、裾野拡大を目指す。また、IoT(モノのインターネット)など技術革新が加速する中、「とちぎIoT推進ラボ(仮称)」を設置し、導入を検討する県内企業を支援する方針も示した。

 17年11月に県内で初開催された技能五輪では、金賞4人を含む32人が入賞するなど好成績を収めた。講演で福田知事は「本県産業を担う若者の技能向上に向け大きな成果を残した。こうした成果を一過性のものとせず、レガシー(遺産)として継承していく」と述べた。

 県版技能五輪は、県が毎年開催している「とちぎものづくり技能競技大会」をリニューアルし、対象者や競技数を増やす。さらに技能に触れる機会の少ない小中学生を対象に、ものづくり体験、職業体験イベントも同時開催する。

 本県は県内総生産に占める製造業の割合が全国3位と、全国屈指の「ものづくり県」であることから、若手技能者が切磋琢磨(せっさたくま)できる県版技能五輪を通じ、産業人材の育成につなげたい考えだ。

 「IoT推進ラボ」は、導入を検討する企業などの相談にワンストップで対応。設置場所は今後詰める。また、要請のあった企業に専門家を派遣し、IoTを導入した場合の効果などをアドバイスする。

 福田知事は「IoTは関心は高いものの、実際の導入が進んでいない。国や県内の産業支援機関、大学と連携し、本県のIoTなど第4次産業革命を推進していく」と話した。



栃木愛深め魅力発信を 賀詞交歓会に最多の270人

 下野新聞社としもつけ21フォーラムが主催する県新春賀詞交歓会が10日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれた。企業経営者や行政、各種団体の代表者などで構成する同フォーラムの会員ら約270人が一堂に会し、新年のあいさつを交わした。

 出席者は過去最多。同フォーラム代表幹事で下野新聞社の岸本卓也(きしもとたくや)社長は「栃木のブランド力、魅力度をアップさせるには、栃木の方々が良さ、素晴らしさをまず知って、愛着を深めてもらい、県内外の方にその魅力を伝えていくことが大切。栃木愛を深めてもらいたい」とあいさつした。

 出席者は同フォーラム幹事で県経営者協会の青木勲(あおきいさお)会長の発声で乾杯し、歓談した。

 会場では箏曲家和久文子(わくふみこ)さんと弟子の前川智世(まえかわともよ)さん、尺八演奏家の福田智久山(ふくだちくざん)さんが琴と尺八によるみやびな演奏を披露し、祝宴を彩った。

 同フォーラムは2003年4月、本県の政治経済、文化の発展を目指す会員制組織として始まった。日本を代表する著名な実業家や政治家など各界のトップ級の講師を招き、月1回の例会を開催している。