「Digital Inclusion」 NEC取締役執行役員副社長 石黒憲彦氏

会員制組織「しもつけ21フォーラム」12月例会(下野新聞社主催)が12日、宇都宮市内で開かれ、NEC取締役執行役員副社長の石黒憲彦(いしぐろのりひこ)氏が「Digital Inclusion」と題して講演した。

 近年、人工知能(AI)技術は進化を遂げており、指紋や顔を使った生体認証がさまざまな場面で導入されている。

 石黒氏は生体認証の事例として成田空港を取り上げた。同空港は来春、最初の手続き時に顔写真を登録すると搭乗ゲートなどを顔認証で通過できるNECのシステムを導入する。石黒氏は「訪日外国人は急激に増えており、玄関口である空港の付加価値をいかに高めていくかが課題だった。(導入されれば)手続きが減って待ち時間が短縮できる」と強調した。

 本県でも生体認証の取り組みを実施している。3人制バスケットボール「3x3」のクラブチーム世界一決定戦が11月、宇都宮市内で開催された際には、会場周辺の店舗で顔認証決済ができるようになった。「今大会では人流データも収集した。集めたデータは次のイベントなどで活用していただきたい」と話した。

 東京大卒。1980年に当時の通商産業省(現・経済産業省)に入省し、経済産業政策局長などを歴任した。退官後はNEC顧問を経て、2018年より現職。東京都出身。62歳。

(飯田(いいだ)ちはる)