「マンショントップメーカーとしての歩みと今後の展開」 長谷工コーポレーション代表取締役会長 大栗育夫氏

 会員制組織「しもつけ21フォーラム」の10月例会(下野新聞社主催)が9日、宇都宮市内で開かれた。壬生町出身で長谷工コーポレーション代表取締役会長の大栗育夫(おおぐりいくお)氏(69)が「マンショントップメーカーとしての歩みと今後の展開」と題して講演し、人口減少や都市のコンパクト化、自然災害などの社会課題に対応する力の大切さを強調した。

 同社は1937年創業。70年代にマンション施工戸数日本一を達成したほか、2019年3月期の連結決算は売上高8910億円で過去最高を記録した。

 大栗氏は好調だった業績の一方、バブル崩壊とリーマン・ショックの2度の危機があったとし、「倒産寸前から約20年かけて今の実績になった」と説明した。

 経営再建の要因について独自のビジネスモデル展開や営業と技術部門の協力体制の構築のほか、「外部から着任した経営トップが本業をよく知るプロパー社員を信頼し情熱的に先導してくれた」と振り返った。自身も経営再建中の10年4月、生え抜きとして初の社長に就任し、再建に尽力した。

 今後のマンション市場について新規供給戸数が減る一方、高齢者の一戸建て住宅からの住み替えや、在宅勤務に対応したニーズが高まると予測した。本県など北関東にも注目しており「これから徐々に増えてくるのではと思う」と述べた。

 大栗氏は東京理科大卒で1974年に入社した。2014年から現職を務める。

 (山崎貴徳(やまざきたかのり))