「放送の未来~テレビ再創生」 TBSテレビ代表取締役社長 佐々木卓

 会員制組織「しもつけ21フォーラム」8月例会(下野新聞社主催)が27日、宇都宮市内で開かれ、TBSテレビ社長の佐々木卓(ささきたかし)氏が「放送の未来~テレビ再創生」と題して講演した。

 若年層を中心としたテレビ離れやインターネットを通じた動画配信の普及が進み、テレビ業界を取り巻く環境は厳しさを増している。

 こうした中、佐々木氏は「ネットに対抗するため、模索している」として、在京民放テレビ局は過去1週間の放送を無料で視聴できる「TVer(ティーバー)」を立ち上げたことを紹介した。テレビ放送をネットへ配信する常時同時配信の研究も進めているという。

 その上で、佐々木氏は「インターネットで見られているコンテンツはテレビ局が作ったものが多い。ネットの良いところを取り込むことが重要」と強調した。

 また、「イノベーションを起こす新たな取り組み」として、TBSでは舞台や仮想現実(VR)技術との融合など本業以外の事業にも注力する。「地上波放送だけで生き残るのは難しい。さまざまなコンテンツで楽しい時間を提供する総合メディアを目指さなければならない」と話した。

 佐々木氏は早稲田大卒。1982年東京放送(現TBSホールディングス)に入社。北京支局長や編成局長などを歴任し2018年6月から現職。東京都出身。60歳。

(小口華奈子(こぐちかなこ))