「AI/IoTを活用したビジネスの可能性」 電気通信大大学院情報理工学研究科教授 坂本真樹氏

 会員制組織「しもつけ21フォーラム」1月例会(下野新聞社主催)が10日、宇都宮市内で開かれ、電気通信大大学院情報理工学研究科教授の坂本真樹(さかもとまき)氏(49)が「AI/IoTを活用したビジネスの可能性」と題して講演した。

 坂本氏は言葉と五感・感性の関係に着目し、主観的で曖昧な「言葉」や「オノマトペ(擬音語・擬態語)」について、人工知能(AI)を用いて数値化し、客観的に評価する研究を進めてきた。

 「主観による質感などが分かるAIがあればもっと産業が発展するのではと考えた」と、感性など正解がない分野でAIを活用することで新たなアイデアやより良いものづくりへの支援につながると説明した。

 また日本がAI市場で欧米や中国に後れをとっていることを指摘しながらも、「高品質なモノを理解・評価できる消費者がいることは日本の強み。こうしたデータを取り込んでいくことが重要だ」と強調した。

 AIの発展によってオペレーターや受け付け業務などさまざまな仕事がなくなるとされていることにも触れ「基本的には人間とAIが協働することが必要。新しい仕事も生まれてくるだろう」との見解を示した。

 坂本氏は東京大大学院言語情報科学専攻博士後期課程修了。2000年電気通信大講師、15年から現職。北海道出身。