「キリンの成長戦略とCSV」 キリンホールディングス常務執行役員 溝内良輔氏

 会員制組織「しもつけ21フォラーム」の7月例会(下野新聞社主催)が11日、宇都宮市内で開かれ、キリンホールディングス(HD)常務執行役員の溝内良輔(みぞうちりょうすけ)氏が「キリンの成長戦略とCSV」と題して講演した。

 CSVは社会課題を解決することで企業も同時に成長していこうという取り組み。同社は創業当初から「事業を通して社会に貢献するということがDNAに備わっていた」と言い、CSVへの取り組みは東日本大震災をきっかけに始めた。

 現在は「世界のCSV先進企業となる」との目標を掲げ、クラフトビールの振興やその原料であるホップの国内栽培農家の拡大などに取り組んでいる。

 CSVについては「社会価値をつくりながら、いかに売り上げを上げていくか、費用を下げていくか、事業リスクを下げていくか、というものでなくてはならない」と解説した。

 グループ事業にも触れ、「ビール事業で培った技術、経営ノウハウを海外で展開し、製造技術は医薬事業でも多角化している」と紹介した上で、「今後は医薬に行く手前のところで事業展開し、医療費拡大などの課題解決に貢献していきたい」と述べた。

 溝内氏は一橋大卒。1982年キリンビール入社。2015年キリンHD常務執行役員。19年3月から常務執行役員兼メルシャン取締役。徳島県出身。59歳。

 講演後、納涼祭が開かれ、出席会員約150人が親睦を深めた。(岡田優子(おかだゆうこ))