会員制組織「しもつけ21フォーラム」4月例会(下野新聞社主催)が25日、宇都宮市内で開かれ、日本M&Aセンター社長の三宅卓(みやけすぐる)氏(67)が「M&Aを活用した成長戦略~M&Aで切り拓(ひら)く新領域~」と題して講演した。

 全国の中小企業の6割超が後継者不在に直面する中、雇用や技術を承継する有効な手段の一つとして企業の合併・買収(M&A)が注目されている。

 中小企業向けM&Aを年間400組成約させている同社を長年けん引してきた三宅氏は「10年ほど前から流れが変わり、M&Aが歓迎されるようになった。成長の最大のチャンスにしていこうという会社が増えている」と述べ、小規模事業者でも本格化してきた現状を紹介した。

 譲渡企業が成功するには「可能な限り準備を早く始め、時間をかけて相手を見つけることが大事」と指摘した。買収側については「(買いたい企業が)すごく多い。景気が良いからではなく、閉塞(へいそく)感を抱えこのままでは大きくなれないという危機感がある」と分析した。

 廃業の増加が懸念される中、「じっとしていたら会社を成長させることはできず、後継者も見つけられない。譲渡して会社を存続させるか、買収して成長していくか迫られる時代になっていく」と訴えた。

 三宅氏は大阪工業大卒。1991年の日本M&Aセンター設立に参画。2008年6月から現職。兵庫県出身。