「非常識の中に常識がある」 メニコン代表執行役社長 田中英成氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の7月例会が13日、宇都宮市内で開かれ、メニコン代表執行役社長の田中英成(たなかひでなり)氏(57)が「非常識の中に常識がある」と題して講演した。

 田中氏は、日本初の角膜コンタクトレンズを開発した創業者で現会長田中恭一(たなかきょういち)氏の長男。医療機器として品質と安全を第一に業界をリードした。1990年代後半、安価な使い捨てが登場すると、価格競争に陥り、一挙に業績が悪化した。

 「他社製品のクレームまでうちに来た。このままでは目に障害が起きるなどユーザーにしわ寄せがくる。これは許せない。価格競争を脱却し消費者を守れないか、悩み考え続けた。ある時、消費者のメリットを長期にわたり提供し続けることが大事だと気付いた」。業界初の定額制会員販売システム「メルスプラン」は、会員120万人を超え、経営を安定させた。

 また、液体の中にレンズを収容する場合、凹面を上にすることが常識だったが、凸面を上にすることで凹面に触れずに装着できる新パッケージ商品の開発例を紹介。「非常識が新たな価値をライフスタイルに生かせる」「多様性があり、結果が不透明なときにチャンスがある」などと説いた。

 田中氏は愛知県出身。愛知医科大医学部卒。眼科医院開業を経て94年にメニコン取締役、2000年に社長、10年から現職。