「観光立国ニッポンの実現に向けた取り組み」 日本政府観光局(JNTO)理事 小堀守氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の1月例会が12日、宇都宮市内のホテルで開かれ、日本政府観光局(JNTO)理事の小堀守(こぼりまもる)氏(61)が「観光立国ニッポンの実現に向けた取り組み」と題して講演した。

 小堀氏は本県観光について、東京からの日帰りが多いことを指摘した上で「行き止まり型観光地が多く、広域で周遊できる複数ルートをつくる必要がある。そうすれば宿泊客も増え、飲食の消費も増える」と提案した。

 一方、2016年の訪日外国人旅行者は2403万人で、日本が世界で最も伸びたことを説明。世界の国際観光客数は30年には15年比1・5倍の18億900万人に増える見込みも紹介し、「東京五輪・パラリンピック後を心配する声もあるが、私は減るとは考えていない。日本にはビッグチャンス」と述べた。

 外国人から見た日本の魅力は食の素晴らしさや買い物、街歩きにあることを挙げ「それを提供できないと素通りされる。外国人目線に立ち、具体的な魅力を絞り込んで訪れてみる価値を地域の粋を集めてつくることが必要」と強調した。

 小堀氏は佐野市出身。東京外国語大卒業後、1977年に入り、海外マーケティング部長を経て15年4月から現職。