「新しい大型プロジェクト構想と下野地域」 日本プロジェクト産業協議会副会長 中村英夫氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の6月例会が28日、宇都宮市内で開かれ、日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)副会長の中村英夫(なかむらひでお)氏(81)が「新しい大型プロジェクト構想と下野地域」と題して講演した。

 JAPICは企業、大学など約200団体で構成。産業の競争力強化や地方活性化に直結するプロジェクトの提言を行っている。

 中村氏は「今、日本でやられているプロジェクトは30、40年前に考えられたものばかり」と指摘。人口減少の中、地方を活性化させるには「民間資金を活用した新たなプロジェクトを進めることが必要」とし、自動車による物流も担う新たな青函トンネルの建設、北陸新幹線などの新宿駅乗り入れ構想といった主な提言を紹介した。

 本県関係では宇都宮市の次世代型路面電車(LRT)事業について「中心部ににぎわいをもたらし、郊外も活性化する。最初、赤字かもしれないが、都市圏が形成でき、全体として効果が出てくる。皆さんの世代で打つべき布石」と指摘。また本県の地域性について「東京に近く、首都のバックアップ機能に優れ、その体制を担うことが重要」とした。

 中村氏は京都府出身で東大工学部卒。同学部教授、武蔵工業大(現東京都市大)教授、同大学長などを歴任。土木学会長なども務めた。