「世界76億人の情報交信台を目指して~民間気象会社の挑戦~」 ウェザーニューズ取締役専務執行役員 志賀康史氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の12月例会が15日、宇都宮市内で開かれ、ウェザーニューズ取締役専務執行役員志賀康史(しがやすし)氏(54)が「世界76億人の情報交信台を目指して~民間気象会社の挑戦~」と題して講演した。

 志賀氏は冒頭、自社アプリ利用者から募った今年の気象・天候を表す漢字1文字が、九州北部豪雨などを踏まえ2年連続で「変」が最多だったと紹介し、地球温暖化の問題に言及した。

 自然災害時などの情報を、自治体と市民らで共有して減災につなげる取り組みにも触れ、「われわれは『あなたの気象台』を目指している」と語った。

 一方で「『リスク』の裏には『危険』と『機会』があると考える。温暖化をチャンスと捉え、プラスに見ることもできる」と指摘した。北極海の氷が溶けていて船が通れれば燃料費低減になる航路短縮の可能性を探るため、衛星を打ち上げた自社の北極海航路開拓への挑戦を挙げた。

 航海をはじめ、流通や建設、モータースポーツにも及ぶ同社の気象情報を活用したサービス分野は44。「(2020年の)東京五輪へ向け、日本代表のサポートを進めている。天気は変えられないが、勝つための対応は変えられる」と新たな試みも明かした。

 志賀氏は福島県いわき市出身。1992年入社し2005年に取締役、17年8月から現職。