「丸の内のまちづくりとこれからの不動産業について」 三菱地所前取締役会長 木村惠司氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の5月例会が23日、宇都宮市内で開かれ、三菱地所前取締役会長の木村惠司(きむらけいじ)氏(70)が「丸の内のまちづくりとこれからの不動産業について」と題して講演した。

 木村氏は同社が明治以降に取り組んだ東京・丸の内地区開発の変遷や、現在は同地区にあるビル約100棟のうち約4割を所有管理していることを紹介。1998年から「世界で最もインタラクション(交流)が活発な街」をコンセプトに進めている丸の内の再開発については「本社機能の情報処理だけではなく、知的創造の集積を目指している」と、ベンチャー支援や商業機能も充実させ、にぎわいのある街づくりに注力していることを説明した。

 2027年度の完成を目指している東京駅日本橋口前の常盤橋街区再開発では、高さ390メートルの超高層ビルを建てるなど「東京の知名度を上げるアイコン(象徴的なもの)にしたい」と述べた。

 人口減少の中、地方拠点都市に対して「分散した機能を集約する必要がある」と指摘。宇都宮市については「人が来やすい施設を厚くし、非日常性が楽しめる連続性のある再開発ができれば面白い」と述べた。

 木村氏は1947年、埼玉県生まれ。東京大卒業後、三菱地所に入社。2005年に社長、11年から17年3月まで会長。現在は取締役。