「東京海上グループの海外事業戦略−グローバル化時代の保険−」 東京海上日動火災保険相談役 石原邦夫氏

 第127回しもつけ21フォーラム12月例会(下野新聞社主催)が3日、宇都宮市上大曽町のホテル東日本宇都宮で開かれ、東京海上日動火災保険相談役の石原邦夫(いしはらくにお)氏(70)が「東京海上グループの海外事業戦略−グローバル化時代の保険−」と題して講演した。

 高度経済成長期に海外に進出した国内企業への同社の対応などを紹介。国内経済が停滞した2000年ごろから、アジアを中心に新興国でM&A(合併・買収)戦略を展開、06年ごろからは欧米での取り組みも強化したと振り返った。

 現在、グループ全体の収入は約3兆円。そのうち海外保険事業は約25%を占め、割合は今後も増加する見込みという。

 石原氏は「持続的成長に海外保険事業戦略は欠かせない要素」だとし、「内部成長・M&A戦略両輪での成長推進」「事業リスク分散と資本効率の向上」「グローバル人事戦略の強化」−などが必要だと訴えた。

 さらに「最後に帰するところは企業としての経営理念。これは先進国、新興国だろうが同じ。経営理念を企業経営にどう生かし、グループだけでなく世界中にどう広めていくかだ」と強調した。

 石原氏は東京大法学部卒。1966年、東京海上火災保険入社。社長、会長を経て13年から現職。