「顧客の目線で『中小企業支援』を」 中小企業基盤整備機構理事長 高田坦史氏

 第122回しもつけ21フォーラム7月例会(下野新聞社主催)は11日、宇都宮市の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、中小企業基盤整備機構理事長の高田坦史(たかだひろし)氏が「顧客の目線で『中小企業支援』を」と題して講演した。

 中小機構は経済産業省管轄の独立行政法人。中小企業の創業から事業再生、災害対策まで総合的支援を展開している。小規模企業共済には120万社が加入しているが、高田氏は「全国の中小企業420万社の3分の1程度にすぎない。機構の認知度を上げ、皆さんに使ってほしい」と利用を呼び掛けた。

 トヨタグループ創業者、豊田佐吉(とよださきち)の「障子を開けてみよ、外は広いぞ」という言葉を引用しながら、「規模にかかわらず、会社が元気なとき、若い経営者・後継者がいるときに海外進出を検討すべきだ」とアドバイス。人口減少時代で国内需要の伸びが見込めない中、海外展開への挑戦を勧めた。

 さらに、マッチング支援の強化を今後の取り組みに挙げた。中小企業は販路開拓が弱点だと指摘し、「ウェブを活用した企業間取引サイトを構築したい。リアルなマッチングの場である展示商談会とバーチャルを融合させて応援していく」と強調した。

 高田氏は元トヨタ自動車専務。昨年7月、民間から初めて中小機構トップに就任した。