「政界を終えて」 元内閣総理大臣 森喜朗氏

 第125回しもつけ21フォーラム10月例会(下野新聞社主催)が22日、宇都宮市のホテル東日本宇都宮で開かれ、森喜朗(もりよしろう)元首相(76)が「政界を終えて」と題し、2020年に開催が決定した東京五輪招致活動などについて講演した。

 この中で安倍晋三(あべしんぞう)首相が東京五輪の大会組織委員会会長に森氏を充てる方向で調整していることに関し「(高齢の)体を考えても会長をやろうなんて気持ちは全くない」と述べた。東京都の猪瀬直樹(いのせなおき)知事が就任に意欲を示しているとも明かした。

 森氏は「私には日本ラグビー協会長として(19年の)ラグビーワールドカップ日本大会を成功させる大きな責任がある。五輪組織委員会もやるなんて絶対できない」とし「私は76歳。せめてラグビーだけはスタンドで眺められるようにしたい」と説明した。

 五輪招致委員会の評議会議長を務めた森氏は、国際オリンピック委員会(IOC)総会の投票前日、安倍首相とともにIOC委員の実力者でクウェート王族のファハド氏の部屋に呼ばれ「任せてくれ」と言われた秘話も明かした。

 7年後に向けては、大勢のボランティアや周辺地域の協力の必要性を強調し「新幹線で1時間かからない栃木からも、ぜひ参加してほしい」と呼び掛けた。

 続いて北方領土問題を抱えた日ロ関係について言及。2月にプーチン大統領と会談した際、柔道の『引き分け』を引き合いに出した真意を問うと「引き分けは日ロ双方にとって勝ちも負けもないこと。具体的には両国の外務省がしっかりやること」と答えたことを紹介した。