ケガ人がいようが何としてもでも勝つ気持ちが大事だと思います。

―橋本晃佑選手や山崎稜選手など、昨シーズンはケガで出場機会が少なかった選手の活躍も目立つようになりました。
彼らは1年間このチームでプレーして、自分はこうすれば生きるんだということを理解したんだと思います。山崎なら、周りが(シュートチャンスを)作ってくれるから、チャンスを逃さずにいい形でノーマークやアウトサイドのシュートをしっかり決めるとか、橋本は3番(スモールフォワード)で出ることが多いので、そこで何を求められるのかを理解してプレーできていると思います。橋本はサイズがあるからリバウンドもいけるし、相手のミスマッチを突いてポストアップもできる。個人的には、以前チームにいたトミー(ブレントン)がやっていたようなプレーをしてもらえたらと思っています。
トミーは、パスやリバウンドを強みとした選手でしたけど橋本はシュートも打てるので、そういう強みを生かしたプレーをしてほしいですね。あとは、千葉ジェッツの小野龍猛選手のポストアップはどのチームも止められていないので、あれを防げる選手になってほしいです。逆に言えば、小野選手のように、ポストで起点になるようなプレーができたら、ほかのチームからしたらかなり厄介ですよね。シュート力はあるから相手をいじめるというか、ミスマッチを突くようなプレーに期待したいです。
―開幕前には喜多川修平選手のケガもあり、得点面を心配する声もありましたが、蓋を開けてみれば多くの選手がまんべんなく点を取っていますし、チームとしてはリーグでもトップクラスのアシストの多さ、ターンオーバーの少なさと、素晴らしい数字が出ています。
ターンオーバーがそこまで少ないのは、驚きました。昨シーズンから同じようなことをやっているのがいいのかもしれないですね。トランジションがダメならボールを動かしてスコアするといううちのスタイルがハマっているというか。それを理解しながらみんなやれているなと感じます。アシストに関しては、ライアン、田臥さん、ジェフ、ナベ(渡邉裕規)、(鵤)誠司、遠藤…と、このチームの選手はみんなパスがうまいんですよ。もう一つは、まだそんなに強いチームと対戦していないというのもあるのかもしれません。千葉や川崎、三河、琉球にどれだけできるのかはこれからです。でも、今はそういうチームと対戦するのがすごく楽しみです。