遺構は語る
戦後80年。戦争体験者の多くが鬼籍に入り、戦禍の記憶は薄れつつあるが、人知れず立つ碑やひっそりと残る跡が、あの大戦を後世につないでいる。県内各地の痕跡を随時紹介する。
=4月30日午後、栃木市木野地町、近藤文則撮影
回収令、供出の憂き目に
転用免れ数奇な「帰郷」
田園風景を見下ろす小高い丘に建つ栃木市木野地町の東善光寺。その境内に数奇な運命をたどった釣り鐘が安置されている。戦時中の「金属類回収令」で供出され、本来なら兵器に姿を変えていたはずの鐘だ。
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