
軍人のいた日 宇都宮・14師団 ①歓迎
念願、全県挙げて誘致
その日の宇都宮は、まるで祭りのような熱気に包まれていた。1908(明治41)年3月30日。日露戦争の終結から2年半がたっていた。
午後2時半過ぎ、臨時列車が宇都宮駅に到着すると、21発の花火が市中にとどろいた。その中心にいたのは、426人の若き軍人たちだった。銃を担ぎ、駅前通りを行進する。沿道には無数の「日の丸」。市民らが連なり、万歳を叫んだ。
「陸軍第14師団」。県都に置かれる軍隊を、大勢が歓迎した。最初に入営したのがこの時の歩兵第66連隊。下野新聞も当日の様子を写真と共に伝えている。師団誘致は全県の念願だった。

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