畑と雑木林の境にひっそりとたたずむ慰霊碑。碑の背後には柿沼さんの祖父・清三郎さんが植えたサカキがある=2024年12月27日、野木町佐川野

少尉のいしぶみ 野木の空戦 ㊥弔い

「御霊を故郷に」 親子3代受け継ぐ碑

 野木町佐川野にある倉井少尉の碑は、雑木林近くの畑の端に立つ。土地の所有者が親子3代にわたって見守る。

倉井少尉の慰霊碑の手入れに訪れた柿沼誠さん=2024年12月下旬、野木町佐川野
倉井少尉の慰霊碑の手入れに訪れた柿沼誠さん=2024年12月下旬、野木町佐川野

 

 隣県の軍用機工場に向かう米軍爆撃機B29に日本軍機でぶつかり、墜落して亡くなった倉井利三(くらいとしぞう)少尉。祖父、そして父から石碑を受け継いだ柿沼誠(かきぬままこと)さん(67)は、いきさつを父から聞いた。碑は、もともとは4寸柱だった。