宇都宮市内の宇都宮共和、作新学院、文星芸術、帝京大宇都宮キャンパスの私立大4校と宇都宮市、宇都宮商工会議所などは8日までに、連携して同市内の中小・中堅企業への就職支援に取り組む「地域就職支援センター」を立ち上げた。学生と企業をつなぐ場として、大学と企業の担当者同士の情報交換会や学生への合同説明会などを開催する。人手不足とされる中、学生の就職とともに地域企業の雇用支援も進める。

同支援センターは、私立大4校や宇都宮大などが連携して昨年10月に発足した「宇都宮市創造都市研究センター」の事業の一つで今年10月1日付で設置された。期間は2021年度まで。

 大学、同商議所、宇都宮市で構成し、連携しやすく効果的な活動ができるとして宇都宮市内を範囲に活動する。運営会議を月1回ペースで開いて議論し、大学側と企業側の情報交換やインターンシップのあっせん、学生向けの中小・中堅企業の合同説明会、個別面談の開催などを予定する。

 同支援センターの運営会議にアドバイザーとして参加する長島重夫(ながしましげお)文星芸術大地域連携センター長は「大学の情報には限度がある。商工会議所がセンターに入ったことで綿密な情報交換ができる」と強調。学生の就職相談に情報を生かすことで「宇都宮で就職したい学生のニーズに応えられる」と期待する。

 同商議所の会員数は商工業者ら約6千。阿部訓久(あべくにひさ)地域振興部長は「全業種から人手不足の話が出てくる」と現状を話す。「会員企業と学生の就職につながれば、お互いウィンウィンの関係になれる。ネットワークづくりができればいい」とし、会員企業などとの協議を今後進めるという。

 同支援センターの第1回運営会議は10月19日に宇都宮市内で開かれた。大学側からは企業が求める人材の把握や、学生のインターンシップ先の掘り起こしへの協力を求める声があった。一方、同商議所からは各大学の就職先情報の提供を求める意見が出たという。同支援センターは年度内に、企業と大学の意見交換会を開く方向で調整している。