
根津知広・文 高木翔子・写真
ひと言で言えば「もったいない」シーズンだった。6位でシーズンを終えたアイスバックスだが、4位デミョンキラーホエールズ(韓国)との勝ち点差はわずか3。2月16日のホーム日光でのリーグ最終戦後の記者会見で、佐藤大翔主将は「自分たちのミスもあり勝てる試合を落とし、もったいなかった。持てる力を出し切ればPOに行けたと思う」と悔しさをにじませた。
一番のポイントはやはり、11月下旬から1月下旬にかけてのアウエー15連戦を、4勝11敗と大きく負け越してしまったことだろう。その前までは8勝10敗で4位につけていただけに、アウエーで勝ち点を積み上げられなかったことが響いた格好だ。もしくはホームが続いた前半戦で、もう1、2勝の上積みがほしかったか。また1月17~19日の東北フリーブレイズとの3連戦は、アウエーとはいえ、その時点でリーグ戦1勝止まりで最下位の東北が相手とあって、最低でも2勝1敗としたいところだったが、1勝しか挙げることができなかった。その後のサハリン(ロシア)とのアウエー戦は3連敗を喫し、PO進出が一気に遠のいてしまった。

シーズン総得点は97点(1試合当たり2・69点)でリーグ4位だったのに対し、総失点は111点(同3・08点)で6位と、リーグワーストだった昨季に続き、守備の弱さが浮き彫りとなった。アリペッカ・シッキネン監督も「守りの成長が必要」と話した。

2季連続でPO進出を逃し、一足早いシーズン終了となったアイスバックス。選手の移籍、補強など来季の陣容はまだ流動的だが、課題の修正、戦力の底上げによる巻き返しを期待したい。