「IOWN」実用化語る/NTTの川添氏が講演

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の12月例会が11日、宇都宮市内で開かれ、NTTチーフエグゼクティブフェローの川添雄彦(かわぞえかつひこ)氏(64)が「IOWN(アイオン)誕生から5年 次の5年に向けて」と題して講演した。

 同社が研究開発を進める次世代の情報通信技術「IOWN」の実用本格化に向けた取り組みや、技術が社会にもたらす変化について語った。

 IOWNは最新の光技術により、従来のネットワークサービスと比べて大容量のデータを少ない電力で送れる。遅延もほぼ発生しないという。

 川添氏は、近年の人工知能(AI)の普及などで消費電力が爆発的に増えたことを指摘。「イノベーションの進化とサステナビリティを両立させなくてはならない」とし、IOWN誕生の背景を説明した。

 IOWNを活用して、これまでに建設重機や手術ロボットの遠隔操作といった実験に取り組んだ。大阪・関西万博では、アーティストが歌って踊る3D映像を瞬時に伝送するパフォーマンスを成功させた。

 進化を続けるテクノロジーに対して「技術を自分のものにして、人生を変えていく。そういう提案をしていきたい」と結んだ。

 川添氏は東京都出身。京都大大学院情報学研究科博士課程修了。1987年にNTTに入社し、衛星通信システムなどの研究開発に取り組む。研究企画部門長や副社長を歴任し、今年6月から現職。