中心部の将来像描く 宇都宮市長講演 新施設でにぎわい創出

 宇都宮市の佐藤栄一(さとうえいいち)市長は17日、市内で開かれた第242回しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)で講演し、次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸など市中心部の将来像、来年3月開園予定の東部総合公園といった新施設を活用したにぎわい創出について説明した。

 演題は「HELLO,NEW CITY.~新しいまちの暮らし スーパースマートシティうつのみや~」。人口減少時代におけるまちづくりの方向性について解説した。

 2023年8月に開業したLRTの整備効果として、佐藤市長は沿線人口が増えたことをはじめ、地価の上昇、市民の外出機会増加などを列挙。平日利用も1万5千~1万8千人と好調な状況を指摘し「公共交通は人口減の中でなくてはならない。今後も取り組んでいく」と強調した。

 LRTの西側延伸については大通り空間の使い方、同駅西口地区の将来イメージを動画で説明した。大通りは片側1車線となるが「バスの停車帯や荷さばき場、右折専用レーンができる。渋滞は今よりひどくならない」と理解を求めた。

 さらに魅力的な都市空間づくりによって、中心部再開発への問い合わせが増えている現状も明かした。

 26年3月にはスケートパークなどを備える東部総合公園、市中央卸売市場にぎわいエリアがオープンすることを紹介。「観光客にどんどん来てもらい、お金を落としてもらいたい」と期待を寄せた。