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「本当においしいものを」一心で イチゴに人生捧げる鹿沼の生産者 経営者として、父として

夜に見つめる 第1部「暮らしのそばで」③

11:30

 イチゴの甘酸っぱい香りが選果場の部屋を満たしている。午後5時半過ぎ。鹿沼市北赤塚町のイチゴ生産者筑井敏夫(つくいとしお)さん(58)と長男健太(けんた)さん(33)が、日中の作業後、収穫した果実をパックに詰めていく。

 

 

 12月中旬。深い闇に沈む一帯の中でも、クリスマスを控えた作業場の建屋は明かりがともり続けている。夜のパック詰めは、多忙な季節に限った特別な親子の作業でもある。

収穫したイチゴをパック詰めする筑井敏夫さん(手前)と長男健太さん=2025年12月17日午後5時50分、鹿沼市北赤塚町、磯真奈美撮影
収穫したイチゴをパック詰めする筑井敏夫さん(手前)と長男健太さん=2025年12月17日午後5時50分、鹿沼市北赤塚町、磯真奈美撮影

 

 形が整った果実は緩衝材が敷かれたソフトパックに入れる。主にケーキを彩る業務用だ。スーパーなどに出荷されるトレーには機械でラップが掛けられる。