
公私とともに地域発展を守り、未来を築いていく
下水道部 鬼怒川上流・北那須浄化センター 技師
建設部 北部出張所 技師
飽くなき探求心で下水道の役割を発信(石川さん)
昨年から鬼怒川上流・北那須浄化センターにて、下水処理場の維持管理を行っています。具体的には、運転操作業者との打ち合わせ、巡視による水質や運転管理状況の確認や指導などの監督業務にあたります。下水処理場では、機械や電気だけではなく、微生物を活用して下水に含まれる有機物質を分解・処理します。活性汚泥中の微生物は、流入してくる下水の汚れ具合や温度などによって種類や数が異なります。それらを調査し、下水の処理状態を把握するわけですが、人の手で完全に制御できないからこそ難しくもあり、面白くもあります。絶え間なく動き続ける設備の状態や水質を、五感を研ぎ澄ませて観察できるのは現場でしか体験できない楽しさです。
また、下水道の普及啓発活動も行っています。年に1回、施設の一般公開を実施 し、施設内や下水道の仕組みを紹介するほか、小学校の社会科見学を受け入れたり、小学校などを訪問する『出張げすいどう教室』も開催しています。子どもたちの反応を見るのが新鮮で、大好きな仕事のひとつです。

入職後、下水道第3種技術検定の資格を取得したほか、仕事と並行して放送大学を卒業しました。大学では、子どもの興味・関心を引く授業のコツなどを学んだほか、公共事業の意義を理解することができました。社会人になってからの学びは貴重な体験で、応援してくれた職場の方々にも感謝しています。今後も多くの経験を積み、頼られる存在になるのが目標です。
公私融合で豊かな自然を楽しむ(石川さん)
中学まで茨城県で育ち、宇都宮の高校を卒業した後、茨城県の設備会社で7年間働きました。その頃と比べると、栃木県は随分とインフラ整備が進んでいると感じます。大自然と動物が好きなので、休みの日には牧場に出かけて動物とのふれ合いを楽しんでいます。当浄化センターはイノシシやタヌキなどの野生動物を多く見かけるほど自然豊かな場所にあるため、私にとっては最高の環境です。
公共工事を通じ、地域発展の一翼を担う(江部さん)
栃木県・市町から河川や道路、下水道などの公共インフラ整備を支援する業務を支援しています。具体的には、公共工事の費用を算出し、設計者の意図を施工者に伝えるための設計図書や積算内訳書を作成する積算業務や、市町の、監督補助として工程・安全・品質・出来形管理などを行う現場技術業務を担当しています。
公共工事は、一見定型的な工事で変化が少ないように思われがちですが、交通量、施工幅員、周辺環境、地盤状況など様々な条件の違いにより施工方法が変わるため、現場ごとに最適な工法を提案しています。経験を積むことで不測の事態にも柔軟に対応できるなど、自分の経験値が上がっていくことを実感できます。また、顧客から相談を受けた際、私の意見や提案に納得して感謝の言葉を伝えられたときの喜びもひとしおです。税金を使って行う公共工事の根幹をサポートする仕事ですので、責任が大きい分だけ大きなやりがいを感じられます。
地域交流と社会貢献で故郷に恩返しを(江部さん)

栃木県は交通の便利さや家族で気軽にアウトドアを楽しめる環境が魅力です。休日は2人の子どもたちと遊びながら、家族との時間を大切にしています。週末は学童野球クラブに所属する息子の練習に付き添い、自分の野球経験を生かして指導しています。また、子供会や自治会のイベントに参加したり、消防団に所属して地域の安全・安心を守る活動を行っています。
建設業界では就業者数の減少と高齢化が進む中、DX化の取組みが急速に進んでいます。新時代の技術革新に対応できるよう自己研鑽に努め、栃木県の皆さんが必要とする安全で安心なインフラを支えていきます。

〒321-0974
栃木県宇都宮市竹林町1030-2
TEL028-626-3186
https://www.tochigictc.or.jp/
とちぎ建設技術センターは、県・市町の建設行政を補完するために設立された公益法人であり、道路、河川、下水道及び公共建築などの社会資本の整備や管理を通じて、安全で豊かな地域づくりに貢献する団体です。