地元企業と共に描いていく
未来を拓く新たな挑戦

栃木県信用保証協会
保証部 保証二課 主事
和久井 沙南さん / 24歳
栃木県信用保証協会
管理部 管理二課 主事
内藤 聖晴さん / 24歳

和久井 沙南さん

唯一無二の存在で地元企業に寄り添う

 信用保証協会は、中小企業の方々が金融機関から借入を行う際に公的な保証人となることで、融資を受けやすくすることを目的とした保証機関です。私が所属する保証部は、保証の可否を判断する保証審査を担当しています。具体的には、お客さまが信用保証の対象となるかを確認する「資格要件審査」を行うとともに、お客さまの経営状態や財務内容をもとに企業の強みや将来性を把握し、資金使途の妥当性や返済能力の有無を判断する「与信審査」も行っています。
 私は宇都宮市で生まれ、観光地として活性化する町の様子を見て育ちました。将来は金融サービスを通じて地域経済の発展に貢献したいと思い、当協会への入協を決めました。今年で入協2年目を迎え、金融機関との折衝や、企業の将来性を考慮した上での適切なアプローチの仕方に難しさを感じることもありますが、県内で唯一無二の公的機関として、幅広い企業をサポートできることに誇りを持って働いています。中小企業は外的要因に左右されやすいため、今後も変化に柔軟に対応できるよう、日々の業務に誠実かつ公正に向き合いたいです。

 

Uターン就職で自分らしい生き方を実現

 東京で大学時代を過ごしましたが、かねてより希望していたUターン就職を選びました。「公的機関=堅い雰囲気」という印象を抱かれがちですが、若手職員も多く活気があり、分からないことがあった時もすぐに相談ができる良好な職場環境です。残業も少ないため働きやすく、休日は職場の同期や学生時代の友人と食事や旅行を楽しんでいるので、安定した気持ちで仕事に臨めています。一度地元を離れ、改めて感じる栃木の魅力は、東京へのアクセスの良さと豊かな自然、静かな住環境です。今後、ライフステージが変わっても、地元での生活を楽しみたいです。

内藤 聖晴さん

共に歩み地方経済の可能性を拓く

 当協会が保証した融資をお客さまが金融機関に返済できなくなった際、保証人である当協会が代わりに返済する「代位弁済」が行われます。私が所属する管理部は、お客さまの生活状況や経営状況、資金繰りが悪化した要因などを把握した上で、返済計画の見直しや経営課題へのアドバイスを行うなど、一緒に完済と事業再建を目指す役割を担います。
 お客さまの生活への影響を最小限に抑えつつ、前向きに返済に取り組めるよう、誠実なコミュニケーションを心がけています。“お客さまに寄り添いたい気持ち”と“感情に流されない冷静な対応”のはざまで揺れ、思い悩むこともありますが、「返済するのは当たり前だから」と言って自ら返済金額を提案してくれるお客さまの前向きな姿勢に励まされています。利益を追求するのではなく、お客さまの生活を守ることを第一に考えた支援ができることにやりがいを感じます。

 

新たな地に根を下ろし、描き始めた未来図

 山梨県で育ち、群馬県の大学で地域経済や中小企業支援について学びました。研究を通じて、地域金融の重要性を実感し、実践的な経験を積める環境を求めて、当協会への入協を決めました。栃木生活が2年目になりますが、まだ知らない地域が多く、仕事で訪れる場所は新鮮です。天気の急変や雷の多さに驚きましたが、宇都宮は自然と都市の利便性が調和した住みやすい街だと感じています。小学校から高校までバスケットボールを続け、現在も月に一度、職場の先輩が所属するチームの練習に参加し、体を動かしています。休日は市内の飲食店やパン屋めぐりをしています。休暇制度を活用し、本場アメリカでNBA観戦を果たすという夢も叶えたいです。

 

〒320-8618
栃木県宇都宮市中央3-1-4
(栃木県産業会館内)
TEL 028-635-2121
https://www.cgc-tochigi.or.jp/

栃木県信用保証協会は、地域に根差した中小企業・小規模事業者を金融面・経営面から支援する公的機関です。栃木県内で2万社以上の中小企業者にご利用いただき、信用保証を通じた地域経済の発展に取り組んでいます。