「実学の精神に基づく社会への貢献」 明治製菓会長 北里一郎氏

下野新聞社主催の第八回しもつけ21フォーラムが二十日、宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、明治製菓会長の北里一郎氏が「実学の精神に基づく社会への貢献」と題して講演した。

北里氏は、破傷風菌抗毒素を発見し血清療法の基礎を築いた祖父・北里柴三郎博士について語り、「発見も大きな仕事だが、どうしたら、その発見が人類のためになるかということを絶えず考えていた。今の時代でも立派に通用する考え方ではないか」と指摘。師のコッホや福沢諭吉の実学の精神を受け継いだ柴三郎の考え方や業績を通じ、社会貢献の重要性を訴えた。

北里氏は、ペニシリンの実用化に貢献した生化学者チェーン氏と語り合ったことについても言及し、「チェーン氏の『心身共に痛みを取り去ることを考えることが次の課題だ』という言葉が鮮明に脳裏に残っている。心身共に健康で、長寿に結びつける必要があるという概念を植え付けられた」と話した。

さらに、元気で活動的に暮らせる健康寿命を延ばすために「バランスの取れた食生活を送り、体内インフラ(栄養素の流れ)を整え、必要な栄養素を必要なところへ行き渡らせることが大切だ」などと語り、明治製菓が食や薬を通じて社会貢献することを使命と考えていることを強調した。