「政局・秋の陣を読む」 毎日新聞社役員待遇編集委員 岸井成格氏

下野新聞社主催の第六回「しもつけ21フォーラム」が十日、宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、毎日新聞社役員待遇編集委員の岸井成格氏が「政局・秋の陣を読む」と題して講演した。

岸井氏はまず、九日に自民党の野中広務元幹事長が引退を表明したことに触れ、「権力闘争の側面から見れば、小泉さんが(野中さんに)勝利したといえる。引退表明は野中さんの政治的な自爆テロだ」と解説。総裁選への影響については「小泉さんが圧勝となれば、この引退表明がきっかけになったとみていい」と逆効果になる可能性を指摘した。

また、今度の総裁選は派閥に必要なリーダー、金、ポスト配分の三つが失われた中で行われると強調。とりわけポストは小泉首相が派閥に相談なしに決めてきたため「冷や飯に耐え切れなくなった橋本派などの議員が主流派に乗りたい気持ちを強めている」と小泉優勢の裏事情を披露した。

十月十日解散説が有力な総選挙については「小泉首相の性格だと、逆に前倒しして臨時国会の冒頭解散もありえる」と持論を展開した。

岸井氏は一九六七年、毎日新聞社入社。政治部長、論説委員長などを経て九九年から現職。政界に詳しく、テレビでも活躍している。