「HV(ハイブリッドビークル)は二十一世紀の本命になり得るか」 トヨタ自動車専務 渡邊浩之氏

下野新聞社が主催する「第一回しもつけ21フォーラム」が四日、宇都宮市本町の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、トヨタ自動車専務の渡邊浩之氏が、「HV(ハイブリッドビークル)は二十一世紀の本命になり得るか」と題して講演した。

渡邊氏は、大気汚染や地球温暖化などの環境問題について「これを車産業が解決しないと次の時代はない。エンジニアとして自動車が排出する二酸化炭素を減らすことが使命」と語った。

同社は、既にガソリンエンジンとバッテリーを組み合わせたハイブリッド車を十三万台生産している。エネルギーの流れを車自体が自分でコントロールし、余剰エネルギーを蓄え、必要な時に取り出すシステムで、優れた燃費性能を実現した。 

一方、水素と酸素を使って発電する燃料電池車は、「エネルギー効率が非常に高い。しかも水素は何からでもつくれ、石油に依存する必要がない」としながらも、効率を高めるために、ハイブリッドシステムを取り入れるべきだ、との見解を示した。

渡邊氏は「ガソリンの時代が終わり、燃料電池になるというのは間違い」と指摘。将来はガソリンハイブリッドと燃料電池ハイブリッドが共存するとみて、「ハイブリッドはつなぎの技術ではなく、次の時代のコアになる」と訴えた。

同フォーラムは県内三つの政経懇話会を発展的に解消し、より二十一世紀の新時代にふさわしい会員組織に改めた。