「冷凍食品について」 ニチレイ社長 浦野光人氏

下野新聞社が主催する第三回しもつけ21フォーラムが十一日、宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、冷凍食品業界最大手ニチレイ社長の浦野光人氏が「冷凍食品について」と題して講演した。

浦野氏は、四十歳代の主婦が冷凍食品を一カ月二千七百円以上購入しているなどのデータを示した上で、多くの主要食料品が伸び悩む中、「冷凍食品だけは伸びている」と説明。さらに、日本人はまだ米国人の三分の一しか消費していないとして、今後も市場規模が拡大する可能性を示唆した。

冷凍食品の伸びを支える背景に、便利さを求める食生活のニーズや、女性の社会進出などを挙げた。特に女性の社会進出について、浦野氏は「日本経済を再生させる最大の近道は、女性の活用だ。食事の用意は女性だけの仕事ではないし、冷凍食品や加工食品を手抜きというのは、女性の社会進出を認めないという裏返しの言葉」と断言。子どもなどが一人で食事をする「孤食」も深刻な問題として、「家族団らんで食べるのが大切。便利な物を作るのは、お母さんの応援をしたいから」と説明した。

冷凍食品のメリットについて浦野氏は、食品本来の品質を長期保存できることや「冷凍食品は保存料を使う必要がなく、衛生的で安全性が高い」と強調し、「さらにおいしく便利にするため、不断の技術開発をしている」と語った。