ボージョレ・ヌーボー 毎年11月第3木曜解禁

 ルビー色 に酔いしれて・・・

11月になりました。この時季になると話題になるのがワインのボージョレ・ヌーボー。フランス・ボージョレ地区でその年に収穫されたブドウで造られたワインの新酒の解禁日。毎年、11月の第3木曜で、今年は、15日になります。日本が日付変更線の関係から世界で一番早く発売されることでも知られています。今週はボージョレ・ヌーボーについてと、併せて県内産のワインを紹介します。

撮影協力/りべるた食堂市役所前店(宇都宮)

 

      山畑泉さん(左)と大橋純一さん

 毎年楽しみな「ボージョレ・ヌーボー」。魅力や楽しみ方を、ともにワインの国際資格「WSET Level2」に認定されたアサヒビール関東信越統括本部営業企画部の山畑泉さんと同栃木支社栃木支店の大橋純一さんに聞きました。



 もともとはフランス・ボージョレ地区の収穫を祝う新酒でした。日本でバブル期の1980年代後半をピークに一大ブームとなった背景には、日付変更線の関係から先進国で最も早く解禁になることがあります。

軽く冷やして果実味爽やか・だしの利いた和食と好相性

 同地区でメインのブドウ品種「ガメイ」100%で造られるボージョレ・ヌーボー。山畑さんは「一番の魅力はフレッシュさ。イチゴのキャンディーのようなベリー系のフルーティーな香りが特徴です。今年は作柄が良くおいしさも期待できます」。「早めに飲んだ方がよりおいしさを楽しめます」と大橋さん。
 ちょっと冷やして飲むのがポイント。飲む直前に氷水に10~15分もしくは冷蔵庫で2時間冷やします。特に合う料理はトマト系や昆布だしを利かせた日本食。中でも肉じゃがはとても良く合います。2日目は残った肉じゃがにチーズを載せてオーブンで焼くとさらなるおいしさに出合えます。

山畑さんと大橋さんに聞く ワイン・アラカルト

 

◆ワインってどんなお酒…他のお酒と違って仕込み水を使わずにブドウの果実だけで発酵させた醸造酒。
◆代表的なブドウ…赤ワインは「カベルネ・ソーヴィニヨン」、白ワインは「シャルドネ」が人気です。
◆日本での市場動向…国内販売で消費が伸びているのが、2015年にフランスを抜いて国内輸入量1位となったチリワイン、スパークリングワイン、オーガニックワイン、日本ワイン※などです。※国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒。
◆ワインと料理の組み合わせ…ポイントは①産地を合わせる②色が似たものを合わせる。例えば、ロゼワインとギョーザはよく合う!③重さのバランスを合わせる。重めの赤ワインにはしっかりした味の肉料理など。
★山畑さん、大橋さんから
日本にはお手頃価格でおいしいワインがたくさんあります。ぜひ気軽にワインを飲んでほしいと思います。

 

県内産ワイン紹介

●NASU  Wine(那須塩原・渡邊葡萄園醸造)

 

1884(明治17)年創業。長い年月をかけ、自分たちの蔵に合うワイン造りに精魂を込めてきた渡邊葡萄園。ナイアガラ(白・1998円)、マスカット・ベーリーA(赤・1998円・樽熟成は3218円)=いずれも750㍉㍑=が根強いファンも多い人気銘柄。どちらも昔から日本にある食用ブドウの品種を使い加工。グレープジュースのような香りが特徴で、私たち日本人になじみやすい口当たりになっています。
 天候・人・育て方のバランスでその年の出来具合が決まるワイン。現在は4代目となる渡邊嘉也さんが指揮をとりながら運営。約10品種のブドウを栽培し、赤・白合わせて年間8000本ほどのワインを出荷。「ワイン造りは非常に複雑。『また飲みたい』と思ってくれている人がいる限り作り続けていきたい」

 

那須塩原市共墾社1の9の8
☎0287・62・0548
午前9時~午後5時
火曜休

 

●かぬま里山ワイン(鹿沼・宇賀神緑販)

 2017年のワイン5種(左からナイアガラ、キャンべル、デラウェア、メルロー、シャルドネ)と、宇賀神さんお薦めの(右から2008年、2009年産)ワイン

日光連山の麓、1.7㌶の肥沃(ひよく)な土地に、シャルドネやメルローなど赤、白各6種類のブドウが植えられています。
 数十年前、宇賀神喜一同社取締役会長が栽培を試みたところ、出来が良かったためワイン作りを思案。2006年から、自社で収穫された15㌧以上のブドウで作る「里山わいん」を委託醸造し、販売してきました。
 今月23日には自社醸造を行う施設がオープン。宇賀神さんは「収穫も醸造もメイドイン鹿沼。ぜひ味わって」と話します。
 今年のブドウは日照時間に比例し糖度が高く、おいしいワインが期待できるとのこと。新酒は例年、5~6月にお披露目。昨年からのワインは常時取り扱っています。720㍉㍑1410円から。

鹿沼市下奈良部町273
☎0289・75・3266
 

●おおひら巨峰ワイン(栃木市大平町)

 

大平産の巨峰100%使用した「おおひら巨峰ワイン」。白・ロゼ各720㍉㍑1543円。「生食以外でも、おいしい巨峰を生かしたい」という思いから、約15年前から作られています。
果皮と種子を取り除き果汁のみを醗酵した白は中口。巨峰独特の鮮やかな色合いのロゼは中甘口。どちらも、ほどよい酸味、まろやかな口当たりです。
今年は、おおひらぶどう団地のブドウ農家10数軒から約1.2㌧の巨峰を出荷。「今年は好天が続き、非常に甘いブドウができたので、おいしいワインができると思います」と大平町ぶどう組合組合長の須藤勲さん。
今年の新酒は23日のおおひら産業祭で解禁。プラッツおおひら、コエド市場、道の駅みかも、道の駅にしかたなどで販売。


(問)プラッツおおひら☎0282・43・0388。