県内の市町で、最近見られる新たな流行や活動をはじめ、その土地ならではの“旬の動き”を紹介する「わが街トレンディー」。7回目の今回は足利市の北部、「緑と小川と古民家と」という里山に囲まれた名草地区。天然記念物の巨石群で知られた同地区では、体験交流イベントなどを通して、地区外の人との交流を進めると同時に、新たな施設やお店が登場しています。自然豊かな地区の観光交流・地域活性化の動きが進んでいます。

故郷・名草に新しい風が吹く

 

市北部、のどかな里山の風景が広がる名草地区では、名草ふるさと交流館を拠点に足利・名草ふるさと自然塾が開かれ、地域の人たちが稲作体験やイモ掘りなど、自然を生かしたさまざまな体験イベントを実施。地域活性化に取り組んでいます。          

 そんな中、新たなレクリエーションの場として人気を集めているのが「名草イワナパーク」です。長年、自然塾の活動にも携わってきた地元の有志7人が「第2の人生を楽しもう」と、前経営者から引き継いだ釣り堀で始めた挑戦。セルフビルドで建てた広いコテージは、カフェとして楽しむ人も多く訪れるようになりました。地域資源を生かしたレクリエーションの場を整備して、次世代へバトンタッチしたい。メンバーの夢も大きく膨らんでいます。     

 一方、名草の自然を愛してやまず孫ターンした世代も個性を発揮し始めています。名草には続々と素敵なやすらぎの場所が登場しています。

 

名草イワナパーク代表  芳川茂さん(65)

 

 6年前、若い時から気心知れた地元の仲間7人で出資して、病気のため廃業を決めた前経営者から釣り堀を引き継ぎ、名草イワナパークを開設しました。       

 イワナの養殖は一から勉強、近くで出た杉の間伐材を材料に一部大工の力も借りながら小屋やテラスを建て、テーブルやイス、ピザ窯など、ほとんどのものをみんなで手作りしました。

 初年度の来客者はわずか180人。地元の人たちばかりでしたが、休みになると帰省中の子供や孫を連れて来てリピーターになってくれました。雰囲気が気に入ってお茶をしにやって来る人も徐々に増えて、今年の来場者は5千人を数えました。この調子で来場者を5万人に増やし、ここを次世代の人に引き継ぎたい。「夢は大きくもった方がいい」と、みんなで楽しみながら努力しています。   

 近くにある他の2軒の釣り堀とも協力し、名草弁天の観光も絡めて、もっと多くの人に足を運んでもらえる場所にしていきたいと思っています。

 

名草イワナパーク   

 

家族で気軽に楽しめる釣り堀。釣ったイワナは塩焼きにして味わうことができます(釣竿レンタル100円、イワナ100㌘400円。塩焼き代1匹100円)。        

 地元の女性たちが腕を振るう手打ちうどん(600円)も評判です。チーズケーキ(200円)やスイートポテト、クッキー(各100円)、あんこも手作りの和菓子まで、スイーツも豊富にそろいます。コーヒー(300円)は、地元の陶芸家のぬくもりある器で提供。特産品のショウガやウメ、ミソ、自然食品の販売も行っています。

 

 

 窯焼きピザ体験(900円)、バーベキュー(持ち込み可・要予約)を楽しむこともできます。

      

 

足利市名草上町2431

☎0284・41・9778         

午前9時~午後5時   

4~11月の土日祝日のみ営業         

※12月~3月まで休み

 

 

 

T&M FARM   

 

 埼玉県三郷市から祖母が住んでいた名草に移住した岩下拓馬さんと妻の萌さんが、一昨年の10月にオープンした「たき火」のあるアウトドアスタイルのカフェ。        

 メインは名草でとれる旬の食材をペーストにしてのせたソフトクリーム(400円)。春はイチゴ、夏はブルーベリー、秋は栗、冬はさつまいも。       

 注文を待つ間、サービスで提供される竹串に刺したマシュマロを手にみんなでたき火を囲んで、焼きマシュマロをほおばれば自然と会話も弾みます。         

 来春から営業日を増やし、ダッチオーブンを使った肉の燻製をメインにしたランチを開始。気軽に楽しめるマウンテンバイクや低山ハイキング、キャンプなど山遊びのイベントの開催も予定しています。詳細はインスタグラムで告知。 

      

 
 
 

足利市名草上町2069-1  

☎090・4369・6222                午前10時~午後5時 

土・日曜・祝日のみ営業

1~2月休み      

 

 

MAHLER’S PARLOR AND NYC

 

東京の製造会社に勤めていた中山研二さん(42)が、祖母が暮らしていた家にUターン。引き継いだ畑で無農薬野菜の栽培を開始。さらに佐野のまちなかでカフェを営んでいた太田勧さん(55)と妻の亜紀さん(43)に声をかけ、3人で自宅の離れを1年かけて改装し昨年11月にカフェをオープンしました。      

 亜紀さんが作る彩り鮮やかで野菜たっぷりの「ほんじつのごはんせっと」(1100円)を目当てにランチは女性客でにぎわいます。ほっと一息つくなら、中山さんが入れるほんのり甘いカフェラテ(500円)がお勧めです。店は県道沿いにある小さな看板が目印。                     

 

足利市名草中町1257

☎0284・82・8049                             午前11時~午後6時  

木曜・月1回水曜休   

 

 

名草ふるさと交流館   

 

 名草住民で組織された15団体で構成する「名草ふるさと自然塾」の活動拠点で、周辺の里山を活用した体験イベントを開催しています。          

 一年を通して田植えから稲刈りまで稲作作業を体験する「田んぼの学校」をはじめ、大豆の種まきからみそ作り、クワガタの飼育などのプログラムがそろいます。     

 

 2010年には常設の土俵が完成。元大関霧島が親方を務める大相撲陸奥部屋の夏合宿中に開催される「力士ふれあいフェスタ」は、2000人を超えるファンが訪れるほどの人気ぶり。春のスプリングフェスタや秋のフラワーフェスティバルも多くの家族連れでにぎわいます。        

            

 

足利市名草上町3371 

☎0284・41・9687        

午前9時~午後10時(受付は午後5時まで)

月曜(休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日休