今回はスープ特集です。「メインディッシュの脇役」のイメージもあるスープですが、それだけで大満足のごちそうスープもあります! 今回はお薦めの「ごちそう&具だくさんスープ」を紹介。人気店のアレンジレシピも聞いてきました。
家でも! 店でも!
ごちそうスープ

プロの技、あなたに
宇都宮市のフレンチフードカフェ「F CAFE」
オーナーシェフ福田直志さんに教わる
●家庭向けアレンジレシピ●
ガンボ
とろみが特徴
ご飯にも合う
フランス語で「オクラ」のこと。アメリカルイジアナ州(フランス領)の移民たちが作ったとろみが特徴のスープ

材 料
〈作り方〉(5人分)
❶フライパンにオリーブオイル20㌘を入れ、粗みじん切りのベーコン50㌘をカリッと炒める。
❷みじん切りのニンニク10㌘を入れて炒め、粗みじん切りのタマネギ100㌘とセロリ50㌘、ローリエを入れて透き通るまで炒める。
❸さいの目にカットしたナス50㌘、ズッキーニ50㌘、パプリカ100㌘を炒め軽く油がまわったら、チリパウダー5㌘、コリアンダー2㌘、パプリカパウダー2㌘を入れる。
❹なじんだら、湯むきしてさいの目にカットしたトマト100㌘を入れ、ブイヨン(水1㍑とキューブ6㌘)、塩少々、ブラックペッパー、レモン汁8㌘を加える。
❺沸騰したら弱火で15分煮込む。
❻いったん火を止め、ブールマニエ(バター8㌘を泡だて器でやわらかくポマード状にし、小麦粉8㌘をよく混ぜ合わせる)を入れてよくなじませる。塩ゆでし、冷水に取って輪切りにしたオクラ10~15本と好みでエビを入れ、火が入れば出来上がり。
※ブールマニエは、バターと小麦粉を同分量で混ぜ合わせたもの。最後に入れて、とろみを出す。
❼器にオリーブ油を加えた白米を盛り、スープを注ぐ。イタリアンパセリを載せる。
〝定番の味〟一からチャレンジ
オニオングラタンスープ
カフェの定番!
スープとしてはもちろん、日本で言えばお茶漬けのような〝締め〟の料理


材 料
〈作り方〉(4人分)
❶フライパンにバター10㌘、塩2㌘、グラニュー糖2㌘、ローリエを入れ、中~弱火でスライスタマネギ150㌘とニンニク1片を色よくきつね色に炒める(写真)。

❷白ワイン50㌘を入れてなじませる。
❸ブイヨン500㌘(市販のチキンもしくはコンソメブイヨン3㌘)を入れ、マデラ酒(なければブランデー)10㌘、白コショウを適宜加え、あくを取りながら10分弱火で煮る。
❹器に盛り付けたら、クルトン(フランスパンを薄切りして乾燥させたものを使用)を載せ、その上にグリエールチーズ10㌘を載せて、オーブンでこんがり焼く(トースターでもOK)。
※香りが良いグリエールチーズがお薦め
宇都宮 F CAFE(エフカフェ)
オーナーシェフ・福田直志さん(61)

栃木のフレンチを代表する音羽和紀さんのもとで10年修業。2021年に「F CAFE」をオープン。「好きな時間に訪れ、思い思いに過ごしてほしい」と、カフェで親しまれている料理やデザートを提供している。

「カフェの食文化の歴史を料理を通して表現したい」と、定番のメニューを提供。モーニングからランチ、カフェ、ディナーまで通し営業をしています。メインが選べる「Fカフェセット」やアラカルト、スペシャルメニューと一緒にワインも楽しめます。
宇都宮市御幸ケ原町136の42
☎028・680・5845
午前10時~午後8時(OS同7時)
水曜休、ほか隔週水・木曜連休 ※詳しくはインスタを
ⓟ3台
家でも! 店でも! ごちそうスープ


旬の野菜をたっぷり
ポタージュ
鹿沼
日替わりでスープ3種が楽しめる、テイクアウト専門店。サイズは、1人前(320円)、2人前(630円)、4人前(1200円)から選べます。
この日は、水を使わずニンジンとタマネギをじっくり炒め甘みのある「にんじんのポタージュ」、たっぷりのタマネギに、バケットとチーズ付きでボリュームがある「オニオングラタンスープ」、牛肉とダイコンやニラ、豆もやしなどの野菜を合わせたピリ辛の「ユッケジャンスープ」。
旬の新鮮野菜がたっぷり入って栄養満点、素材を生かした優しい味付けです。客層は子どもから大人まで幅広く、店長の額賀(ぬかが)あゆ子さん(40)は「栄養と愛情たっぷりのスープを味わってください」と笑顔で話します。営業日の朝、公式LINEでメニューをお知らせ。

鹿沼市上殿町258 2号室
☎070・9100・7315
午前11時~午後7時
※なくなり次第終了
火・金~日曜、祝日休
(6月から月2回、土曜営業予定)
ⓟあり


フレンチの手法駆使
益子のスープ屋 ~Trois
益子
益子の野菜をはじめ、素材のうまみをフレンチの手法でおいしく仕上げた〝ごちそう〟スープを提供。フレンチシェフとして約15年の経験を持つオーナー吉田祐幸さん(40)が、2年前にオープンしました。
常時5種類。一押しは、春菊の香りを楽しめる「菜花と春菊のポタージュ」(5月末まで。160㏄500円)です。菜花と春菊の茎を強めに炒めて色付けし、香ばしい香りも閉じ込めます。国産鶏のブイヨンと塩を生かした絶妙なコクが後を引きます。
テイクアクトが基本ですが、イートインスペースを4席用意。冷凍品もあり、道の駅ましこ、道の駅しもつけでも販売中。


益子町益子3435の1
(益子陶芸村内)
☎なし ※問い合わせはインスタ
(mashiko.soupya3)DMから
正午~午後5時
月曜休、ほか不定休あり
ⓟ共有駐車場


露や東欧の家庭の味
レストラン梨美奈(りびな)
市貝
看板メニューの一つ、ウクライナの伝統料理の「ボルシチ」(600円)。きれいな赤い色は「ビーツ」の色素によるもの。ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、セロリ、キャベツなどの新鮮な野菜と豚肉を炒め、トマトピューレとだしを入れてじっくり煮込みます。具がたっぷりで食べ応えがあり、程よい酸味で後味が良いスープ。サワークリームを混ぜると、まろやかさが増し、優しい味わいに。身も心も温まり大満足です。
ロシアや東欧諸国の家庭料理が味わえる同店では、「ソリャンカ」(600円)など4種のスープが日替わりで楽しめます。店内はマトリョーシカなどが飾られ、民芸品やお菓子、酒も販売しています。



市貝町赤羽4323の13
☎0285・68・0144
午前11時半~午後9時半
木曜休、ほか不定休あり(5月は22、23日)
ⓟ16台