湯気の向こうに笑顔が見える 

 

天高く馬肥ゆる秋―、食欲の秋も本番です。

この季節に欠かせないのが新米。今年も新米が出回り始めていますが、新米に限らず「おいしいお米をおいしく食べたい」は、多くの人の願い。

昔ながらのかまどで炊いたご飯や伝統の釜飯、ちょっと変わった洋風めしなど、ご飯のおいしいお店を紹介します。

 

 

やっぱり・・・白飯!!

水車の里 瑞穂蔵(那須)

 

那須町産のコシヒカリを大きな竃(かまど)で焚いたご飯が味わえる「水車の里 瑞穂蔵」。米の甘さとおこげの香ばしさ、口の中で広がる風味を全てのお客さまに味わってもらえるように、おひつの中にご飯とおこげを添えて提供するスタイル。

 

 店一番の人気は、お味噌汁にナスの煮びたし、漬物や卵が付いた、ご飯がメインとなる素朴な田舎料理「田舎膳」(1300円)。ほかに、田舎膳のセットに牛ステーキやロースカツ、角煮、那須鶏のだし煮など五つのメイン料理がついた新メニューも登場(1800円~)。米・肉・野菜・味噌、使う素材はほぼ地元産のもので、那須町の恵みをふんだんに楽しめます。

 明治22年に旧市貝町から現在の場所に移築された、約130年の歴史がある古民家。当時のまま残されている造りや調度品、その雰囲気も存分に味わって。

 

那須町湯本新林357の32                  ☎0287・76・1676                  水曜休

 

 

喜乃国屋(栃木)

 

かまどとまきを使って炊いたご飯が味わえます。 炊き立てはふっくらツヤツヤ、ほんのりおこげの香ばしさを感じます。お米は契約農家の大平産のコシヒカリを使用。今年も新米を入荷しました。

「子どものころから料理が好きで、ご飯も炊いていました。ご飯のおいしい店をやりたかった」と店主の鈴木剛さん(56)。まきの種類、

 

かまどの火加減など試行錯誤し、理想のご飯が炊けるようになりました。                           ランチは定食がお得。一番人気は国産豚ロース肉の「しょうが焼き定食」(ご飯、味噌汁、小鉢、お漬物付き1404円)。丁寧に下ごしらえしたお肉は箸で切れる柔らかさ。ショウガの効いたタレはご飯が進む味付けです。上州牛肩ロース肉を使った自家製ローストビーフをご飯にのせた「ローストビーフ丼定食」(1150円)も人気。ご飯の大盛り、おかわり無料。

 

炊き立てご飯を味わうなら午前11時半、午後6時ころの来店がお薦めです。

栃木市片柳町5の3の3          ☎0800・800・3701       月、第2火曜休

 

 

土鍋焚きご飯 中国茶寮 遊山(那須塩原)

 

初めチョロチョロ、なかパッパ…待つこと40分。お米本来のうまさを味わってもらえるようにと、9月から土鍋焚きご飯の提供を始めました。地元農家が大切に育てた新米のおいしさを届けたいとの思いから、できるだけ刈りたての米を用意。「その日によって『おこげ』の出来具合が変わるのも、人の手が加わる手作りの良さ」と店長の源哲一さん。

 蓋を開けると、蒸気の中から一粒一粒がキラリと光る、ふっくらしたお米の姿がお目見え。炊き立ての湯気から漂う、ほんのりとした土(=自然)のような香りが感じられるのも、土鍋焚きだからこそ。この時期だけの醍醐味をぜひ。

 

 

土鍋で焚く新米を楽しめるのは10月末ごろまで。全17種類あるメインから1品を選び、サラダ・ご飯・スープなどのバイキング付(1280円~)。秋の新メインメニュー「秋なすの油淋鶏ソース」もお薦めです。

那須塩原市若葉町7の11         ☎0287・60・0789        水曜休

 

いやいや・・・味付き!!

 

銀釜   (足利)

 

1926(昭和元)年創業の老舗の釜めしと和食の店。五目、帆立貝、鳥釜めしなど、通常メニューの他に松茸釜めしなど季節限定商品もあるなか、ちょっと異色な「釜めし屋さんのドリア」(1533円)も。      

 元々はまかないで作っていたものをメニューに加えたところ、若い女性を中心に人気を集めるようになりました。   

 米は県北の主に湯西川地区のコシヒカリを使用。手作りのホワイトソースに具材はエビ、ホタテ、とり肉、エリンギ、玉ネギが入ります。店自慢の鶏のだしを使っているので、洋食とはひと味違ったおいしさを楽しめます。       

 「若いお客さんに喜んでもらえるようなメニューを増やしていきたい」と、4代目の本多竜也さん(33)。今夏の限定商品「チーズタッカルビ」は「新大久保よりおいしい」といったうれしい声も。新しいメニューの登場に今後も目が離せません。 

足利市通2丁目2627                              ☎0284・21・2657                            水曜、第2・4火曜午後の部休み ※祝日営業

 

ビストロ ワラビ(小山)

 

釜飯の釜を使って、注文ごとに生米から炊き上げるアルデンテのリゾット「釜リゾット」(864円~)が同店の看板メニュー。お米は粒の大きさや食感の異なる県産米を、リゾットに適した配合でブレンド。味のベースは炒めた玉ネギやブイヨン、北海道産の純粋バターをたっぷり使ってクリーミーな味わいに仕上げます。

リゾットメニューはトマトソースのアレンジも含めると25種類。お薦めは4種類のきのこを使った「きのこリゾット」。ハロウィンシーズンにピッタリの「かぼちゃリゾット」も人気です。

炊き立てのリゾットが提供されたら、熱々のうちに釜の中で素早く混ぜます。まずは、そのまま味わって、その後、お好みで調味料(薬味)=イタリア産の海塩、エクストラバージンオイル、粉チーズ、バルサミコ酢の4種類=を加えれば、味の変化も楽しめます。

ワインにあうおつまみも充実。お酒のシメにも釜リゾットが好評です。

「ビストロ ワラビ」                               栃木市境町9の12                                ☎0282・51・1732                            水曜休

 

釜めし いっすんぼうし  (日光)

 

ふたを開けるとホカホカの湯気と香りが一斉に広がり、そこに姿を現すのは日光名物の「湯波」。開店当初から33年続く日光湯波が入った釜飯の「でらっくすせっと」(1200円)です。

 日光湯波の老舗「海老屋」の巻き湯波を煮て上品な味わいに仕上げます。その周りを鶏肉やカニ、エビ、そぼろ卵などが彩ります。米は、地元のコシヒカリ米を使用。注文を受けてから約15分。ふっくらと仕上がった上品な味わいが口の中に広がります。

 12種類ある釜めしにはオーナー夫妻のアイデアから生まれた「かくにせっと」(1200円)や「牛にく舞たけせっと」(1000円)など、気になるオリジナルがあり、「ほかにないもの」が同店のこだわりの一つ。良心的な値段もうれしいかぎりです。

 一見喫茶店のような外観ですが、思い出に残る釜飯に出合えること間違いなし! 日光ならではの一品をぜひ楽しんでみて。

日光市森友807の2                               ☎0288・22・4505                            水曜の夜休(臨時休業あり)