2024年 「桃の節句」
「幸多かれ」願い託し

3月3日は桃の節句。中国の上巳(じょうし)節が平安時代に伝わり、宮中で盛んだった「ひいな遊び」と結びついて流しびなやひな祭りに発展したとされています。女の子の健やかな成長と幸せを祈り、桃の花などと一緒に飾る「ひな人形」。老舗人形店にトレンドを聞きました。
人形の老舗「鈴為」に聞くトレンド
ひな人形が華やかに並ぶ新春の店内。「今年はグレージュのような中間色で柔らかな雰囲気のものが人気」と宇都宮市の人形専門店「鈴為」の鈴木雄一社長(54)は話します。
最近は親王飾りが主流で、シンプルな部屋のインテリアにも合わせやすい白木の飾り台から屏風(びょうぶ)やぼんぼり、ひな道具まで現代風にアレンジされたものもそろえています。
価格の中心は17~18万円。オンラインでも販売していますが、「実際に見て購入したいという方がほとんど。何度か店に足を運んで、2、3時間かけてじっくり選ばれる方が多いですね」。立春を迎えたら、飾り始める家庭が多いので、1月中の購入がお薦めです。


〈鈴為 大曽店〉
宇都宮市大曽4の2の15
☎028・622・1818
午前10時~午後6時半
不定休 Ⓟあり