ーーー清流ーーー

故郷を潤す

 猛暑の日が続きます、皆さん元気でお過ごしですか?  今回は「少しでも涼を感じてほしい」と、とちぎの清流特集です。行ってよし、写真を眺めるだけでも涼しい。マイナスイオンあふれる紙面をお楽しみください。

8月16日は休刊となります。次回は23日付です。

清流にかけられる「大やな」は、那珂川の夏の風物詩


関東を代表、やな今年も
那珂川 那須烏山
 「関東の四万十川」とも呼ばれる清流。那須岳山麓を源に、茨城県で太平洋へ注ぐ全長150㌔の一級河川です。
 那珂川流域には多くの釣り場があり、アユ釣りのメッカとしても知られています。本格的なアユの季節を迎え、ことしも「あゆの里 矢沢のヤナ」は幅約7㍍の大やなを設置。県内外から多くの人が涼を求めて訪れています。

 
 

撮影場所/那須烏山市滝田1078の2 矢沢のヤナ
撮影日/7月31日
行き方/矢板ICから車で約30分
駐車場/あり

 

 

 

 

 

 

 

「安藤勇寿『少年の日』美術館」より少し上流にある木戸橋からの眺め(長谷場町)

「少年の日」に見た景色が…
旗川 ① 佐野
 氷室山を源流とし、県道201号(作原田沼線)に並行して流れる渡良瀬川の支流。木戸橋などからは、緑豊かな里山と清らかな流れを眺めることができます。
 川沿いには、色鉛筆画家の安藤勇寿(あんどうゆうじ)さんの「安藤勇寿『少年の日』美術館」(御神楽町)もあり、周辺には安藤さんの描く絵の世界そのままのふるさとの風景が広がります。

撮影場所/佐野市長谷場町(木戸橋)
撮影日/7月26日
行き方/「安藤勇寿『少年の日』美術館」から北に約900㍍
駐車場/なし

 

 

 

 

 

 

名草川上流、涼やかな水源林の散策が楽しめる

川沿い遊歩道   木陰を散策
名草川 ② 足利
 市北部の緑豊かな山間を縫って南流する名草川。上流部の源流域には、地元の有志が運営する清流の冷たい水を利用した釣り堀「名草イワナパーク」があります。3年前には、川沿いに間伐材を利用した遊歩道も整備。杉木立の木漏れ日の中、瀬音を聞きながら遊歩道の散策が楽しめます。
 同イワナパークの営業は土・日曜、祝日。8月は14~16日も営業。遊歩道は平日でも利用可。

撮影場所/足利市名草上町2431  名草イワナパーク内
撮影日/7月25日
行き方/北関東自動車道の足利ICから北へ約16分
駐車場/およそ60台

 

 

 

 

 

 

塩原温泉郷の景観と清流のせせらぎに癒やされます

渓谷の温泉街を悠然と
箒川 ③ 那須塩原
 塩原渓谷の温泉街を悠然と流れる箒(ほうき)川。「塩原渓谷遊歩道やしおコース」は、川のせせらぎと温泉郷の景観両方が楽しめます。
 コース内にある「不動の足湯」(無料)は、清流を眺めながら一息つける穴場スポット。トイレや駐車場が利用できる「塩原温泉ビジターセンター」には観光案内所があるので、立ち寄ってからの散策がお薦め。

撮影場所/那須塩原市塩原福渡地区
撮影日/7月24日
行き方/塩原温泉ビジターセンターから徒歩15分の「福渡不動吊橋」付近
駐車場/福渡市営駐車場、塩原温泉ビジターセンター

 

 

 
滝音と川のせせらぎが涼感を呼びます

川幅いっぱい滝が見どころ
小百川 ④  日光
 県道245号に並行して流れる鬼怒川の支流。周囲には里山が広がります。
 川沿いに隣接する小百川桜公園から川原に出ることができます。大きな段差があるので、下りる際はご注意を。公園付近は浅瀬が多く、川底を眺められるのも澄んだ川ならでは。川幅いっぱいに落差1・5㍍ほどの滝が流れ、涼しげです。
 小百川桜公園に公衆トイレ、自動販売機あり。

撮影場所/日光市小百
撮影日/7月20日
行き方/県道245号沿い、小百橋付近
駐車場/隣接の小百川桜公園に32台

 

 

 

 

 

真夏でも川の水はひんやり。涼を楽しんで

「吊橋」目指して、回遊も
木の俣渓谷 ⑤ 那須塩原
 那珂川の支流・木の俣川は、透明度の高いエメラルドグリーンで、真夏でも冷たい水が特徴。
 同市商工観光課の小林俊明さん(40)によると、駐車場やトイレ近くの「木の俣橋」周辺は30㌢ほどの浅瀬。夏は県内外から涼を求める家族連れなどでにぎわうそうです。
 駐車場から「巨岩吊橋」までは徒歩10分。橋を渡って対岸の遊歩道を回遊することもできます。

撮影場所/那須塩原市百村(もむら)の木の俣橋付近
撮影日/7月24日
行き方/黒磯板室ICから板室温泉方面へ車で約25分
駐車場/木の俣園地駐車場(88台、有料)

 

 

 

里山を流れる清流

二股に…それぞれの表情
大芦川 ⑥ 鹿沼
 山あいから川面を渡る心地よい風。「関東一の清流」と言われる透明度の高い流れが、夏の太陽の光を受けて輝きます。
 流域は二股に分かれ、西沢には大天狗で知られる古峯神社や古峰ヶ原高原ハイキングコースがあります。東沢は大滝を源流とする手付かずの自然が残っています。

撮影日/7月25日

 

※全国で川の事故が相次いでいます。現地に行く際はご注意ください。路上駐車やゴミのポイ捨てなどは厳禁です。