夏の元気、いただきます

30日は「土用の丑の日」

今年の７月30日は「土用の丑（うし）の日」。ウナギを食べる習慣は、江戸時代に広まったといわれています。ウナギには良質なタンパク質やカルシウム、疲労回復効果があるビタミン類などが豊富で、夏バテしがちな今の時季にぴったり。今回は土用の丑の日を前に、ウナギ料理を提供する県内こだわりの９店を紹介します。

割烹たかしま　宇都宮

さばきたて風味豊かに

注文してからさばく「うな重」

　創業53年。本格的な日本料理と鮮魚を味わえる同店。宇都宮市の繁華街に店を構え、昼夜問わずにお客さんに愛されている名店です。 
　「うな重」（３８５０円）は注文を受けてからさばき、創業当時から味を守って注ぎ足し続ける秘伝のたれと、産地として有名で高鮮度な高知県産のウナギを使用。蒸して焼いての行程も丁寧に行うため、肉質はやわらかく、ふわっととろけるような食感が格別。まさに至高の逸品です。 
　代表取締役の高島強さんは「数ある飲食店の中で、うちを選んで来てくださったお客さまの期待を裏切らない仕事を心掛けている」と話します。テイクアウトのうな重の予約も承っております。

35名までの宴会対応可

夜はお酒と共に味わうのもよし

宇都宮市泉町２の７
☎028・622・9099
午前11時半～午後１時半
午後５時～同10時半（土曜は夜のみ営業）　
日曜・祝日休
Ⓟ４台（店から徒歩２分）
 

うな源　本店　真岡

老舗で味わう 格別の味

濃厚な甘辛だれが絶品の「うな重　特々上」

　四季折々の新鮮な素材を生かした料理を堪能できる老舗の日本料理店。純和風な店内に、季節を感じる中庭も風情があります。
　お薦めは「うな重　特々上」（３８５０円）。宮崎や鹿児島など国内から仕入れたウナギは、その日のうちに職人がさばいて調理。国産ウナギならではの新鮮な味わいを存分に楽しめます。
　たれは甘辛、濃厚で香ばしさが漂う一品。県産コシヒカリの米も、ウナギ、たれとの相性が抜群です。
　テーブル席のほか、２人から利用できる個室のお座敷もあり、気軽な食事会から宴会、会合にも。うな重などのテイクアウトメニューも充実しています。

老舗ならではの落ち着いた外観

真岡市並木町３の99の１
☎0285・82・8003
午前11時～午後２時（OS、土・日曜、祝日は午後２時半）
午後５時～同９時（OS）
水曜休
Ⓟ60台

懐石　天ぷら　治兵衛　宇都宮

ぜいを尽くした鰻懐石

多彩な味が楽しめる「鰻おつまみ弁当」

　モダンな雰囲気が漂う日本料理店。月替わりの懐石など、旬の味わいにこだわった料理を提供しています。
　一押しは、ふっくらとした国産ウナギのかば焼きと鰻（うなぎ）懐
石の両方を堪能することができる「鰻おつまみ弁当」（５８００円）。
　ウナギは静岡、宮崎県産を使用。白焼きは付属の自家製土佐しょうゆとわさびで味わうのがお薦め。山梨県産のトウモロコシ「甘々（かんかん）娘」とも絶妙な組み合わせです。香り豊かな宮柚子ポン酢とあえたうざくはさっぱりとした味わい。う巻きは宇都宮産「黄味（きみ）恋したまご」を甘めのだしで焼き上げています。
　販売は８月末まで。２日前までに要予約。

木のぬくもりが心地よいカウンター席

宇都宮市本町４の11ホテル・ザ・セントレ宇都宮３F　
☎028・625・1212
午前11時～午後２時半（OS）
午後５時半～同９時半（OS）
無休　Ⓟあり

とり茂　宇都宮

食欲そそる自慢の一品

香ばしいたれの風味とウナギのうま味

　「日光街道のとり茂」と呼ばれ、看板メニューの「うなぎ」と「とんかつ」などの肉料理を求めて多くのファンが足を運びます。
　同店では、愛知三河一色産のウナギを使用しています。たれにこだわり、焼き方にこだわり、さらにごはんにもこだわっています。
　お薦めは、香ばしく焼き上げられたうなぎの風味を味わえる「うなぎ蒲焼きセット　上」（茶そば、肝吸い、生野菜、ライス、お新香付き、３３００円）。絶妙なたれの香りが食欲をそそり、うなぎのうま味が口の中に広がります。
　また「うな重　上」は、茶そば、肝吸い、お新香が付いて３３００円です。自慢の一品をぜひ味わってください。

日光街道沿いにある「とり茂」

宇都宮市野沢町187の２
☎028・665・4798
午前11時～午後２時
午後５時半～同７時半
第１・第３水曜、木曜休　
Ⓟあり

割烹　大山　宇都宮

こだわりの調理でふっくら

よく蒸してやわらかくし、焼き上げます

　創業から半世紀を超える和食店。お薦めは「特上　蒲焼定食」（肝吸、小鉢、香物付き、３３００円）です。
　愛知県一色産のウナギは仕入れてすぐさばき、串を打ち白焼きにして保存。注文が入ってから30～40分蒸し、創業時から継ぎ足している秘伝のたれをまとわせて焼きます。身がふっくらやわらかく、土用の丑の日はもちろん、常連客に長年愛されている一品です。
　店主は「素材と調理法にこだわったウナギ料理を味わって、夏を乗り切ってほしいです」と
話します。「特上」の他、「上」（２７５０円）、「中」（２２００円）も人気（価格はウナギの大きさで変動）。提供までに時間がかかるので、電話で予約をしてから来店を。

常連客などに愛される「割烹　大山」

宇都宮市西原１の４の25
☎028・633・3804
午前11時～午後２時
午後５時～同９時
火曜休　Ⓟ８台

炭火焼うなぎ・割烹　魚登久　日光

老舗の名店、装い新たに

自慢のたれと紀州備長炭で焼き上げる「うな重」

　ことし６月14日にリニューアルオープン。黒塀の落ち着いた店構え、日光杉をあしらった風情漂う店内で、１１０年の伝統とこだわりから生まれる極上のウナギ料理を堪能できます。
　静岡県吉田町川尻から直送されたウナギをしめるのは、今市の清い水。紀州備長炭を使用し、１９１２（大正元）年の創業以来大切に守り続けてきた家宝のたれで香り高く焼き上げています。
　店自慢の「うな重」（漬物、肝吸い付き４８００円）は、驚くほどやわらかくウナギのおいしさを堪能できる一品。上品な風味のたれをからめ、一串一串丁寧に炭火焼きした味わいをご堪能ください。

リニューアルオープンしたウナギ料理の老舗「魚登久」

日光市今市467
☎0288・21・0131
午前11時～午後１時半（OS）
午後５時半～同８時半（OS）
月曜、第３日曜休　Ⓟ25台

みとや寿司　日光

寿司屋の絶品！ うな重

秘伝のたれまで絶品の「うな重」

　日光東照宮まで車で約15分。大谷川のすぐそばで、新鮮な素材にこだわった料理を提供しています。
　「寿司屋のウナギと思うなかれ！」という熱い思いのこもった同店の「うな重」（４０００円）。歴代の親方から受け継いだたれを継ぎ足し、うま味が存分に詰まった秘伝のたれを使用しています。
　丁寧に焼き上げたウナギは香ばしく、ふっくらやわらか。秘伝のたれとの組み合わせは絶品です。
　同店の店主は「寿司や本格割烹、小料理などの和食をご賞味ください。宴会の予約も承ります」と話します。

地元で愛されている「みとや寿司」

日光市今市1448の10　
☎0288・21・2280
午前11時～午後２時
午後５時～同９時　
火曜休　Ⓟあり　

和食処　天幸　日光

香味良く うま味広がる

香ばしくとろけるような味わいの「うな重（上）」

　国産ウナギを備長炭でふっくら焼き上げた「うな重（上）」（３１９０円）。かば焼きは創業以来継ぎ足している秘伝のたれで仕上げ、あめ色に輝く自慢の一品。
　箸ですっと切れるほどやわらかな身と自慢のたれがしみ込んだごはん。京都から取り寄せている、さわやかな香りのさんしょうがアクセントとなり、ウナギのうま味が口いっぱいに広がります。
　創業約65年、瀬尾に移転して50年を迎えます。天ぷらや刺し身、ウナギなどを手頃な価格で提供。気軽に和食が楽しめる店として、地元
の人たちに親しまれています。東京銀座にある天ぷらの名店で修業した２代目が揚げるイカ、エビ、ホタテのかき揚げも名物です。

手頃な価格で和食が楽しめる

日光市瀬尾346の３
☎0288・21・1771
午前11時～午後２時半（OS）
午後５時～同８時半（OS）火曜休、月1回連休あり
Ⓟ20台

鹿沼の鰻屋　土用亭　鹿沼

焼きたて　極みの味わい

かば焼きと白焼きを一度に味わえる「うなぎ赤勝て白勝て御膳」

　さきたて、焼きたて、炊きたてがモットー。愛知県一色産の大ウナギは肉厚でふっくらやわらか。口の中でとろけます。「特上うな重」（特上４５００円、並３５００円）や、タレと白焼きの食べ比べができる「うなぎ赤勝て白勝て御膳」（特上４６５０円、並３６５０円）はぜひ味わってほしい一品。
　「ウナギのすべてを堪能できます」と若女将の福田桐子さん（50）が話す通り、ウナギ料理のメニューが豊富。テイクアウトは家族で楽しめる「うなぎの桶盛り」（７２００円）も人気です。締めにはぜひ秘伝のタレ入り「大人のソフトクリーム」（５８０円）を。土用の丑の日の来店は早めの予約がお薦め。

落ち着いた外観の店舗

鹿沼市上石川1775の11　　　☎0289・76・3535
午前11時半～午後2時（午後1時45分OS）、午後5時～同8時（同7時半OS）
月曜休　Ⓟ50台